米国の国際電話会社ITTの代表を務め「14年半連続増益」という米国企業史上空前の記録を打ち立てたハロルド・ジェニーン氏が経営にとって大切な事を書いた本。ITTを経営していく中でのエピソードを交え、実務家ならではの視点で経営とは何かを説く。
ユニクロを経営する柳井正氏が、教科書としている書1冊。

ビジネスでも人生でも成功する秘密は、秘密などないということである。そこにはセオリーや方式、理論もない。
経営の秘訣はゴールを定めて、そこへ到達するためにできる限りのことをする事である。経営するとは「何かを成し遂げること」である。経営者は経営しなくてはならぬ。つまり実績をあげなくてはならない。マネジャーとは「実績をあげる人間」という事であり、この概念を全社に行き渡らせることが、リーダーシップである。

著者 ハロルド・ジェニーン

1910年生まれ。アメリカ合衆国の実業家で、元ITT（International Telephone and Telegraph）の社長兼最高経営責任者。1959年にITTの社長に就任すると“14年半連続増益”というアメリカ企業史上空前の記録を打ち立てた。17年間の在任中には積極的に企業の買収・合併を行い、世界80ヶ国に350社に及ぶコングロマリットをつくり上げた。