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2011/07/31更新

エグゼクティブの悪いくせ (日経プレミアシリーズ)

181分

1P

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エグゼクティブの特徴

①現場主義の理解が軽薄化している
単に、現場経験が重要であるとか、現場が大切であるという情緒的な理解が支配的になっている。現場主義とは、情報発見の手段であるはずが、金科玉条にされている。

②長期的視点を長期間の視点と混同している
長期的視点とはひとつの事象に取り組むに当たって、全体像と物事の連鎖の構造を理解して、事態に対応すること。時間をかければ仕事の成果や価値が上がるということではない。

③独自の工夫への過度なこだわり
日本のエグゼクティブは全て自力に固執する。自社の社員のアイデアは、実際は浅知恵であっても取り入れていくが、他社や世界標準的なやり方をまねることは沽券にかかわると考える。

④企業なり、人なりと言うだけで、その後は思考停止になっている
人は大切だが、人をいかす組織力、人をうかすシステム力を高めると言う視点が欠如している。

⑤指示命令、率先垂範に偏ったマネジメントのスタイルを無意識に活用し、その効果や限界についての反省や見直しを行うことなく続けている。

日本企業の発展における問題点

・これからも世界で活躍しようとする日本企業は、国ごとの拠点で自主経営するオペレーション・モデルを変える必要がる

・地域密着の力を失うことなく、グローバルな効率化を最高度に発揮するマトリクス組織運営に変えなければいけない

・しかし、多くの日本企業のエグゼクティブのケイパビリティーは、このニーズにマッチしていない。

・世界の現場に眠る情報を掘り起こし、それをヒントにして大きな改革を導く力が弱まっている。

・世界の顧客に対する大きな青写真を描き、正しい順番で活動を実行する長期的視点が弱まっている。

・企業独自の仕事の仕方にこだわり、世界中の競争相手に勝つための十分な効率を上げられないでいる。

・企業は人なり、で思考が停止し、世界中で人を育て、人を生かす仕組みを設計できていない。

・自分の過去の経験の延長で指示をし、率先垂範することを是とするマネジメント・スタイルに頼り、世界中の様々な社員が参加する組織のボトムアップの活力を高めるスキルを欠いている。

・日本企業のエグゼクティブは今、自分を深く内省する必要がある。自らのアイデンティティーを確認し、修正点を知るべきだ。

・その上で、「組織力」の真髄を理解し、柔構造のマトリクス組織をグローバルに運営する必要がある。

・マトリクス組織の中で活躍するマトリクス・リーダーを開発する必要がある。そのためにはこれまでの人材育成体系をゼロベースで再構築する必要がある。

・世界中の多様な国籍の社員を経営理念の力で束ねる活動に取り組む必要がある。それを主導するのは、CEOである。