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2011/07/31更新

ドラッカーの教えどおり、経営してきました

  • 酒巻 久
  • 発刊:2011年2月
  • 総ページ数:232P

174分

2P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

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著者はキヤノン入社後の初任給でドラッカーの『経営の適格者』を購入し、その後もドラッカーの著書を読み続けてきた。ドラッカーの教えを仕事や経営に活かしてきた。


ムダをなくす

不況で利益を出すのが厳しくなっていると愚痴をこぼす経営者がいるが、利益を出すのは簡単である。「ムダ」をなくせば良い。一般的に売上高に占めるムダの割合は、利益率20%超の会社で7%程度、利益率1%程度の会社で20〜30%になるという。

ドラッカーの教え
古いものの計画的な廃棄こそ、新しいものを強力に進める唯一の方法である。

著者が行ったこと
ムダをなくすために仕事の全工程の洗い直しと再構築を行った。全ての仕事について、全くしなかったら何が起こるかを試した。例えば、ある工場の管理部門の仕事を2週間にわたり止めた。結果、どこからもクレームがなかったので、部を解散させた。


社員の意識を変える

仕組みを効率化しても、社員の意識がムダを抱えたままでは、利益の出る組織にはならない。

ドラッカーの教え
全社員が「目的」を共有し、「具体的な目標」に向け、ベクトルを1つにすること。

著者が行ったこと
会社としての目的を「世界のトップレベルの高収益企業になろう」とし、その目標として「時間、生産スペース、水・ガス・電気の使用量、不良品、人・物の移動距離、CO2排出量などを全てこれまでの半分に減らそう」という事を掲げた。
結果として、導入4年目に目標は達成し、その2年後には利益率が13%弱まで伸びた。共通の目的と具体的な目標を社員に浸透させることで、結果や効果が見えてくると社員の働く意欲も高まった。


社員のやる気を高める

ドラッカーの教え
社員にも家族があり、市民としての生活があるため、企業は顧客と同様、社員のことも大切にしないといけない。

著者が行ったこと
次年度の利益率の目標を決める時、達成可能な数字より少し抑え、目標を上回った場合は、その分を社員に還元している。そうして社員のやる気を高めている。


部下の能力を最大限に引き出す

ドラッカーの教え
社員のあるべき姿として、会社のために自分はどんな貢献ができるかを考えなさいとしている。

著者が行ったこと
上司は部下の可能性を引き出すことが大切。部下に「質問する」ことをしている。経費の全てを半分にしようと言った時は、その達成方法を社員に考えさせた。


規律を求める

ドラッカーの教え
働く者は、誰にも見えない場所でも手を抜いてはならないとしている。

著者が行ったこと
キヤノン電子の駐車場では、植栽を排ガスから守るために前向き駐車が義務づけられている。決まりを3回破った場合には解雇する規則があり、実際に辞めてもらった社員がいる。