組織論の名著『失敗の本質』から得られるポイントを易しく解説している本。
第2次世界大戦の時の日本軍の失敗分析を現代日本の経営にも活かそうというもの。
当時、日本軍を敗北に導いた考え方や組織、文化は、現在の日本組織にも通じるところがある。グローバル競争において、競争力を失いつつある日本の製造メーカーなど、学ぶべき点がある1冊。
■『失敗の本質』とは
『失敗の本質』は、日本が約70年前に経験した大東亜戦争時の、日本軍の組織論を分析した本である。なぜ日本が負けたのかを、国力の差ではなく、作戦や組織による「戦い方」の視点から解説している。
大東亜戦争時の日本軍は初期の快進撃から一転、守勢に立ったのちは、「これまでの戦闘方法が通用しない」状態に大混乱し、突破口を見つけることができずに敗戦を迎えた。
物量や技術力の差は敗因の一つであるが、失敗の本質そのものではなく、真の要因は日本的な思考法や日本人特有の組織論、リーダーシップにあると考えられる。
日本軍の失敗の本質
①戦略:戦略性が曖昧で、経験則による成功法則を要因分析せずに採用し続けた
②思考法:改善の文化が劇的なイノベーションを阻んだ
③イノベーション:既存のゲームのルールから抜け出す方法を見抜けなかった
④型の伝承:過去の成功体験を「虎の巻」とする文化が本質的な勝利への変化を阻んだ
⑤組織運営:上層部が傲慢で、現場の意見を取り入れなかった
⑥リーダーシップ:現場を見ず、上から下へ間違った勝利の条件を振りかざした
⑦メンタリティ:体験的学習によるイメージにより、合理的な議論を行わなかった
著者 鈴木 博毅
1972年生まれ。戦略マーケティング・コンサルタント MPS Consulting代表 大学卒業後、貿易商社にてカナダ・豪州の資源輸入業務に従事。その後国内コンサルティング会社に勤務し、2001年に独立。戦略論や企業史を分析し、負ける組織と勝てる組織の違いを追求しながら、失敗の構造から新たなイノベーションへのヒントを探ることをライフワークとしている。 顧問先にはオリコン顧客満足度ランキングで1位を獲得した企業や、特定業界での国内シェアNo.1企業など多数。
![]() |
![]() 三省堂書店営業本部課長 鈴木 昌之 |
![]() smooth |
![]() 一橋大学名誉教授 野中 郁次郎 |
![]() 土井 英司 |
![]() |
![]() 紀伊國屋書店新宿本店第二課係長 水上 紗央里 |
![]() |
![]() |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
序章 日本は「最大の失敗」から本当に学んだのか? | p.5 | 9分 | ![]() ![]() |
第1章 なぜ「戦略」が曖昧なのか? | p.35 | 21分 | ![]() ![]() ![]() |
第2章 なぜ、「日本的思考」は変化に対応できないのか? | p.71 | 17分 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
第3章 なぜ、「イノベーション」が生まれないのか? | p.101 | 17分 | ![]() ![]() ![]() |
第4章 なぜ「型の伝承」を優先してしまうのか? | p.131 | 12分 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
第5章 なぜ、「現場」を上手に活用できないのか? | p.151 | 15分 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
第6章 なぜ「真のリーダーシップ」が存在しないのか? | p.177 | 17分 | ![]() ![]() ![]() |
第7章 なぜ「集団の空気」に支配されるのか? | p.207 | 18分 | ![]() ![]() ![]() |
おわりに――新しい時代の転換点を乗り越えるために | p.239 | 2分 | ![]() ![]() |
![]() [Amazonへ] |
![]() [Amazonへ] |
![]() [Amazonへ] |
![]() [Amazonへ] |
![]() [Amazonへ] |
![]() [Amazonへ] |
![]() [Amazonへ] |
![]() [Amazonへ] |
![]() [Amazonへ] |
![]() [Amazonへ] |
![]() [Amazonへ] |
![]() [Amazonへ] |
![]() |
![]() 変化の時代だからこそ知っておきたい!日本人はなぜ失敗するのか?
http://kosstyle.blog16.fc2.com/blog-entry-1693.html
2012-06-20
|