苦手な上司やクレーマーなど、世の中の「嫌な人」へのスマートで賢い「キレ方」を紹介している。
21人の典型的な嫌な人との会話を事例として紹介しながら、効果的に反撃する方法が書かれている。軽く受け流すテクニックとして「いなし方」、もうキレずにはいられないという場合の「キレ方」の2つ方法が提示されており、実用的な内容になっている。
■VS見下してくる人
・いなし方
他人の評価を介して別分野で長所をアピールする。
・キレ方
丁寧かつ淡白な対応で、怒らせないようにしつつ突き放す。
■VS説教ばかりする人
・いなし方
謝罪した後に、精神的な辛さを正直に告白する。沈痛な面持ちで切羽詰まった状態を告白すれば、罪悪感で態度を改めてくれるはず。
・キレ方
「言い訳になるかもしれませんが」と前置きして、相手の矛盾をついて反論する。
■VS情緒不安定な人
・いなし方
平静に戻ったタイミングを狙ってコミュニケーションをとる。
・キレ方
相手の行き過ぎた発言など「隙」をついて言い返す。謝罪から急激にテンションを変えると効果的。
■VS能天気な人
・いなし方
最悪のケースの具体例を混ぜ込みながら質問し、ことの重大さに気づかせる。
・キレ方
相手よりも上を行く、ありえないラインまで楽観的な考えを見せて、危機感を煽る。
■VS頼み事ばかりしてくる人
・いなし方
「やりたいんだけど、今は無理だ!」とタイミングのせいにして断る。さらに適任の人物を推薦すれば、関係を円滑に保ちながら上手に断ることができる。
・キレ方
怒られない程度の微妙なミスを織り交ぜることで、信頼を徐々に失う。
■VS融通がきかない人
・いなし方
情に訴える。
・キレ方
リスクに見合うメリットを提示して説得する。
■VS頑固な人
・いなし方
影響力のある人物の名前を借りて発言する。
・キレ方
問題の部分を逆手にとって、頑固ぶりを必要以上に壮大なものとして捉えて、追いつめることで後悔させる。
■VS約束を守らない人
・いなし方
普段とは違う真面目なトーンで「約束を守るメリット」を話す。
・キレ方
冗談ぽく罰を設ける。
著者 楠元 博丈
構成作家 大学卒業後、バラエティ番組の構成を手掛ける構成作家、舞台の脚本を手掛ける脚本家として活動。
帯 ジャーナリスト 田原 総一朗 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.3 | 1分 | |
序章 典型的な嫌な人たち | p.11 | 17分 | |
第一章 自分が大好きな人たち | p.53 | 22分 | |
第二章 傷付けてくる人たち | p.107 | 17分 | |
第三章 周りが見えない人たち | p.149 | 17分 | |
第四章 自分勝手な人たち | p.191 | 18分 | |
おわりに | p.235 | 2分 |