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他社とのコラボでビジネスを成功させる方法

自社の経営資源には限りがある。他社とのコラボを成功させて、新規市場に参入する、新製品を投入するにはどうすればいいのか。数々のコラボの事例を挙げ、コラボに必要なフレームワークを提示する。


■コラボで商品力と販売力を手に入れる
ビジネスを行うためには「商品力」と「販売力」の両方が必要である。

①商品力
・優れた商品・売れる商品
・品揃えのバリエーション
・サービス提供力・人員
・生産設備
・商品在庫・空き施設
・ブランド・信頼性
・専門知識・ノウハウ・技術

②販売力
・営業人員
・販路
・店舗・施設
・Webサイト・ソーシャルメディア
・顧客リスト
・人脈・ネットワーク

コラボとは、その人達が努力し、お金をかけ、時間をかけて蓄積してきた経営資源を仕入れ、自分の商品力や販売力を飛躍的に強化する事である。

超短要約

コラボを成功させるポイントは次の2つしかない。

①誰と組むか
最適なコラボ相手とは、あなたがアプローチしたい市場に対して適切な経営資源(商品力・販売力)を持っている相手である。知り合いであるとか気が合った、話が盛り上がったというだけで始めるコラボには、この視点が欠落している事が極めて多い。

だからこそ、まずあなたのニーズを明確にし、必要としている経営資源を最大限持ち合わせている相手と組む事を考えること。そういった相手にアプローチするには、次の方法がある。

・直接アプローチする(代表電話、問合せフォーム)
・「意中の人」が登壇するセミナーに参加する(名刺交換後に手紙を書く)
・「意中の人」の子人脈・孫人脈を辿る(友人や知り合い、その先の人脈を探す)

②どう組むか
何よりも重要なのはWin-Winの実現。相手の本業に対して貢献する事、相手のニーズに集中する事である。

・まずは相手に多くのメリットを与える
・「断りようのない提案」「NOというよりYESという方が簡単な提案」をする
・「お金をかけたくない」「手間をかけたくない」「リスクを取りたくない」というのを押さえ、こちらがすべてお膳立てする
・相手への要望事項を具体的かつ明確に伝える
・常に相手の期待を上回ることに集中する


コラボで成功する最大の原則は、パートナーと固い信頼関係を築く事にある。

著者 鳥内 浩一

1976年生まれ。リアルインサイト 代表取締役 複数のコンサルティングファームで活躍した後、2005年からはセミナー・講演のポータルサイト「セミナーズ」を運営するラーニングエッジ株式会社に経営陣として参画。 「世界NO.1コーチ」と言われるアンソニー・ロビンズや「世界NO.1マーケッター」の異名をとるジェイ・エイブラハムなどの著名コンサルタントや、リッツ・カールトン社など世界的企業とのタイアップ企画を次々と成功させる。 2011年に独立し、株式会社リアルインサイトを設立。全国の経営者、起業家向けにコンサルティングや講演を行っている。 自らの経営者としての経験とクライアントへの指導を通じて、コラボの成功及び失敗の事例を研究。そのうえでコラボを成功に導くための方法論を独自のフレームワークをもとに体系化。業種・業態、規模の大小を問わず、このフレームワークを使って数多くの企業の経営改革に挑戦し、成果を上げている。

この本を推薦しているメディア・人物

週刊 ダイヤモンド 2013年 4/6号 [雑誌] 週刊 ダイヤモンド 2013年 4/6号 [雑誌]
紀伊國屋書店和書仕入本部係長 水上 紗央里

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
序章 本書の構成と効果的な読み進め方 p.19 5分
第1章 何も持っていない人が、コラボでビジネスを伸ばす方 p.29 24分
第2章 行き詰まりかけた市場をコラボで伸ばす方法 p.73 19分
第3章 新規市場(海外)進出、新商品投入をコラボで成功させる方法 p.109 30分
第4章 コラボで新しい市場を創る&既存市場を大変革する方法 p.165 24分
第5章 お客様とのコラボで業績を伸ばす方法 p.209 20分
終章 コラボを運営する際のポイントについて p.247 6分

この本に影響を与えている書籍(参考文献、引用等から)

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