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2017/03/27更新

会社の壁を超えて評価される条件: 日本最強ヘッドハンターが教える一流の働き方

161分

4P

  • 古典的
  • トレンドの
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働き方のOSが合致するかが大切

企業のOSを構成する要素

・経営プロセス、マネジメントスタイル(トップダウン/ボトムアップ)
・経営ステージ(創業拡大期、安定期、最上志向期、衰退変革期)
・経営理念、経営戦略、経営者の人物像(理念、信条等)
・業界文化、慣習
・自社固有のやり方や仕組み(知識、ノウハウ、市場、顧客、歴史)
・諸制度(人事評価制度、就業規定他)の背景にある経営理念、哲学など

個人のOSを構成する要素

・経験し能力発揮した経営プロセス、マネジメントスタイル
・経験した経営ステージ、マネジメント経験の規模(売上高、人員数)
・人物(人格、人間性、常識性)、動機(仕事、プライベート)、思考行動特性(創造的思考力)、資質など
・自社固有のやり方や仕組みを理解して、業務を円滑に遂行する能力
・生育地(国、地域)の歴史、価値観
・技術的ノウハウ

企業OSと個人OSがマッチしていると、両者の相性は良く、転職後も能力を発揮できる環境を手に入れられる可能性が高い。しかし、OSとは「暗黙知」であるため文章化、形式化することは難しい。

ヘッドハンターは、OSがわからない状況で業種や職種から候補となりそうな人物をサーチし、その候補者の専門知識、スキル、ノウハウ、キャリアといった「形式知」の要素を見る。この要素を「APP」と称する。しかし、その人材が、いくら素晴らしいAPPを持っていてもOSとの互換性がなければ適切に起動しない。

求められる人材は企業の段階によって変わる

暗黙知であるOSと形式知であるAPPをつなぐ触媒的な存在が「思考行動特性」と「資質」である。思考行動特性は、次の2つに分かれる。

①What構築能力
問題点の発見や解決手法を考え出す創造的な思考力。常に「なぜ?なぜ?」と考えながらイノベーションにつながるような改善や改革を発想する。戦略を描き、それに具体的な資源を最適配分することができる能力。What構築能力を有する人は「プロデューサー型人材」と呼ばれるタイプであり、起業に適性がある。

②How能力
既存の体制や構築された流れをそつなくこなす力。論理的に手段を考える力で、すでに構築されたやるべきことをスムーズに運用、推進する。事務や手続き的な業務に適性があり、経理や労務管理のような職種の人に必要とされる。How能力はWhat構築能力と違って、知識を学んだりすることや経験によって身につけることが可能である。

この2つのどちらが強いかによって、その人材が能力を発揮できる会社のステージが変わってくる。

①創業拡大期=What構築能力
②安定期=How能力
③最上志向期=How能力+What構築能力
④衰退・変革期=What構築能力