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イタリアの文化

・イタリア人は会議の最初から皆怒鳴り合う。しかし、休憩時間になると、仲良くコーヒーを飲もうと出て行く。怒鳴り合いの中でも、超えてはいけないレベルをわきまえている。

・イタリアは階級社会であり、名家の出身でなければ絶対に社会の上の地位にはいけない。そのため、生活を楽しまなければと、イタリア人はみな諦めてしまっている。

・イタリアの会社の80%は、社員20人以下の中小企業。家族経営が多くよく潰れる。そのため。労働者は労働組合に加盟している。労働組合は強力で、よくストなどが起こるせいで、生産効率は悪い。一方でそれを埋め合わせるために個人個人の効率は良い。


イタリアのものづくり

・器用な人種であり、少量生産や単品生産に向いている。そのため、ブランド品や家具など少量生産の 高級品を作っている。

・イタリアは個人を重視して、それぞれの権限やアイデアを尊重する。そのため、ある人の考えが製品にそのまま伝わりやすい。日本のように個人の魅力が出ない製品に対して、センスが上回る。

・車のデザインでも複数の中で選ばれたデザイナーが全てのデザインを決めるため、全体に統一感がでる。負けたデザイナーはコーヒーを飲んで見守るしかない。


フェラーリはなぜ高くても売れるのか

・創業者が「需要よりも1台少なく作れ」と言っていたのが社風になっている。需要よりも少ない生産しないと発表することで、顧客は手に入らないかもしれないと思い、他に浮気しない。そして、顧客は「自分は選ばれた人間だ」という満足感を得る。「お金を出しても買えないものを売る」のがイタリアのブランドである。


日本のものづくり

イタリアやドイツのように田舎の風景が美しいのが先進国の条件と思っている。しかし、日本には悲しくなるような風景がたくさんある。改善するには、日本もイタリアのように田舎から直接文化を発信すべきである。

地方でものづくりを成功させるには、開発からその場所でする必要がある。大量生産を考えず、中小の生産規模で職人の技を活かしたものづくりをしないといけない。

著者は山形に工房を作り、山形が得意とする木工品や鋳物など世界で注目される製品を生み出そうと考えている。