今読むべき優良ビジネス書が
すぐ見つかり、読んだ本を
しっかり自分の知識にするサイト

本を検索する

カテゴリーから探す

人気のタグ

お知らせ


Android無料アプリ配信中
2011/08/17更新

グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた

263分

4P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

対象読者:

アマゾン詳細ページへ

ソニー凋落の原因

iPodに対抗するためにソニー内に「コネクトカンパニー」が立ち上げられた。新型ウォークマンの製品をカンパニーの副社長に説明し始めた時に言われた言葉。「なぜイヤフォーンの色が白ではないんだ?今や時代は白だろ」「余計なことはやめてアップルに行って、iTunesを使わせてくれと言って頭を下げれば済む話だろ」

コネクトカンパニーは設立から約1年で解体された。ソニー初期の逸話に、最初のトランジスタラジオを売り込みに創業者の盛田氏がアメリカに行った時、ブローバーという大手の時計会社から大口の商談を断ったという話がある。理由はOEM品としての納入が条件だったことで、資金繰りが厳しい時代にも、当時無名のソニーブランドでの販売にこだわったのである。

かつてのソニーにはプライドがあったが、やがてルーチン・ワークが中心となった会社になってしまい、「世の中を驚かせてやろう」という意識が希薄になってしまった。

人間は、譲ってはいけないところでは決して譲るべきではない。そうでないと、必ず自分の中の何か大切なものを失ってしまう。


日本人の完璧主義が足を引っ張る

インターネットの世界はスピードが最も重要で、やるリスクよりやらないリスクのほうが高い。躊躇している内にあっという間に取り残されていく。
ネット時代に日本が出遅れている理由は、日本人の完璧主義による。製造業においては、製品が市場に出荷された後、瑕疵が発見された場合、最悪リコールにつながり、経営そのものを脅かすことにもなる。
一方、ネット時代の製品は「瑕疵がない、壊れない、壊れにくい」ことを前提にしたモノ作りの体質は合理的ではない。むしろ早い段階で出荷し、ユーザーの力を利用して問題発見と修復を行ったほうが合理的と言える。これはモノ作り文化の日本では非常識なスタイルである。


将来のビジョンが大切

たとえ「現在価値」が大きくても、日々「将来価値」を生み出すような企業活動を伴わない会社は、いずれその企業価値を目減りさせ衰退する。常に成長する会社であり続けようするならば、「将来価値を生み出す」ためのビジョンや勇気、その上での覚悟と計画に基づいた経営資源の継続的な投入が必要である。



ソニーとGoogleのいいところを併せ持つ会社 〜辻野氏の夢〜

・真面目なエンジニアやデザイナーが、その才能を最高度に発揮できる愉快な会社
・秩序は実力本位、人格主義を基に個人の能力を引き出す
・未来に対する揺るぎないビジョンを持つ
・ユーザーのことを第一に考える
・スピードと民主主義を重視する。
・新しい未来を作ることが楽しくて仕方がなく、笑いが絶えない
・その会社のサービスが世界中の人々を幸せにする。