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米国経済が景気後退から抜け出せずにいる理由

米国が景気後退から抜け出せない理由は、イノベーション(技術革新)が停滞しており、雇用を十分に生み出せていないためである。

これまで米国が成長できた要因

米国経済は17世紀以降、新しい有益なテクノロジーなど、「容易に収穫できる果実」に恵まれてきた。40年ほど前、その果実が手に入らなくなり始めると、人々はそれに気づかないふりをするようになった。

しかし現実には、経済がイノベーションの停滞期に入っており、容易に収穫できる果実がなくなってしまった。18世紀に起きた産業革命により、経済は成長したが、現在は成長を牽引する新たな革命が到来していない。

これまでの米国では、次の3つの「容易に収穫できる果実」が経済成長を後押ししてきた。しかし、容易に収穫できる果実は食べ尽くされてしまった。

①無償の土地
1783年の独立後、19世紀末まで、肥沃な大地と豊富な資源を容易に手に入れることができた。

②イノベーション
1880〜1940年まで、数々の目覚ましい新技術が生活に取り入れられた。電力、電灯、自動車、航空機、家電製品、電話、水道、医薬品など。今日、インターネットを別にすれば、我々の暮らしは1953年以降、たいして変わっていない。

③未教育の賢い子供たち
20世紀はじめには、隠れた天才たちが、適切な教育を受けずに畑に縛り付けられていた。この子供たちを高校に通わせるだけで、生産性を大幅に向上させることができた。今日、高校、大学の進学率は高まり、これ以上の大きな進歩は期待できない。

イノベーションの減退

独立研究者ジョナサン・ヒューブナーの論文によれば、21世紀よりも19世紀の方が重要な発明を生み出す確率が高かった。教育レベルが現在より高かった訳ではなく、当時はアマチュアでも発明を行えたためである。

アイデアの絶対数は今も増えているが、それらは公共財としてではなく、私的財として利用されることが多く、結果として一部の人が利用するだけで、生活水準にごくわずかな改善しか生み出していない。

インターネットの影響

インターネットでは、従来の容易に収穫できる果実とは性格が異なる。多くのサービスは無償で提供されるため、収入を生み出しづらく、機械が多くの業務を行うため、新しい雇用が生まれにくい。

将来はどうなるか

以下の理由により、容易に収穫できる果実が手に入るようになると楽観している。

・インドと中国がイノベーションの担い手としての役割を強める。
・インターネットが科学普及の媒体として広く利用され、発展に寄与する。
・教育の改革を行うべきとの声が高まっている。