人々は、職場で実際の仕事を通じて「学び」を得る。企業にとっても従業員が学ぶ環境を整備することは経営の重要課題であると説く。
本書では、企業がソーシャルメディアを利用したソーシャルラーニングを導入する方法を説明している。ソーシャルラーニングは、eラーニングや研修といった既存の社内教育とは異なり、社内での情報共有やコンテンツのコラボレーションによって、各人が学びを得ることに主眼を置いている。
社内におけるオンラインコミュニティやツイッター利用の方法など、これからの組織内学習のあり方を提示する。
職場での学びは、あらゆる企業にとって競争優位をもたらす重要な要件である。学びは教室の中だけでするものではない。実際の仕事の様々な場面で学ぶ。
ソーシャルラーニングとは、企業がソーシャルメディアのツールを導入して、学びの環境を整え、「優れたものが、さらに優れたものになる」という文化を醸成することである。
従業員それぞれが、より強力な貢献者となり、より賢い学習者になることが主眼に置かれる。ソーシャルラーニングは、より多くの情報とより広い視野を与えてくれる。そして、他の人とのつながりを通してより良い決定を下せるようにする。
著者 トニー・ビンガム
米国人材開発機構(ASTD)社長兼CEO ASTDは、トレーニングと人材開発にフォーカスする世界最大の非営利会員組織。世界に約160の支部を持ち、学習を通して会員企業の人材および組織のパフォーマンス改善を支援している。 多年にわたるテクノロジー領域での活動によってコラボレーション関連技術に精通し、ASTDに2001年、COO兼CIOとして参加。
著者 マーシャ・コナー米調査・コンサルティング会社、アルティメーター・グループのパートナー 米バージニア大学ダーデン・ビジネス・スクールのフェロー。コラボレーション文化やワークプレイス・ラーニング、ソーシャルビジネスが専門分野。『Learning in the New Economy magazine』誌編集長、米マイクロソフトのワールドワイド・トレーニング担当シニア・マネージャ、米ピープルソフト教育部門副社長などを経て現職 。
帯 作家 ダニエル・ピンク |
Passion For The Future 橋本 大也 |
週刊 ダイヤモンド 2012年 2/11号 [雑誌] |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.5 | 3分 | |
第一章 学びをめぐる変化の機運 | p.13 | 34分 | |
第二章 オンラインコミュニティの流儀を取り入れる | p.57 | 23分 | |
第三章 ストーリーを共有すると仲間が見えてくる | p.87 | 20分 | |
第四章 マイクロシェアリングによる健全な文化 | p.113 | 25分 | |
第五章 国家インテリジェンスに学ぶ集合知の育て方 | p.145 | 25分 | |
第六章 熱中したコミュニケーションから学びが生まれる | p.177 | 12分 | |
第七章 ソーシャルラーニングが会議を共有知にする | p.193 | 17分 | |
おわりに | p.215 | 4分 |