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2012/08/02更新

OUT OF AFRICA アフリカの奇跡 世界に誇れる日本人ビジネスマンの物語 (OUT OF AFRICA)

161分

6P

  • 古典的
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単身渡ったケニアで年商30億円の会社を築いた男の物語

アフリカで起業し、マカダミアナッツの世界5大カンパニーの一つに育て上げた日本人経営者が語る起業ストーリー。

■起業するまで
東京外国語大学で経済政策を研究するゼミに入り、卒論のテーマを「ガーナの経済政策」にした。卒論を書くうちに、現場に行って自分の目で見なければと思い、ガーナ大学に行こうと思った。

入学したガーナ大学附属アフリカ研究所では、ココアを生産する農村へフィールドワークに行き、そのレポートを書いたり、まじめに勉強した。

2年半のガーナ留学を終えて日本に戻り、設立間もない東レとケニア政府の合弁企業の東レ・ミルズに入った。日本から送られる糸を織って生地にし、染色やプリントを施して加工するのが、仕事であった。東レ・ミルズでの5年間、工場経営、組織の動かし方、工場機械のメンテナンスなど多くのことを学んだ。

東レ・ミルズとの5年間の契約を終え、32歳で会社を辞めた。それから10ヶ月ちょっとは、今で言うフリーターのような暮らしをした。仕事は建築資材の運搬、溶接、町工場の手伝いなど、いろんなことをやった。1ヶ月ぐらいは、真剣にパチンコで食おうと思って、毎日有楽町の駅前のパチンコ屋に通った時期もあった。

ある時、実家の妻に財布の中に50円しか入っていないのを見られ、財布に結構なお札を入れてもらう。これではダメだと、ケニアにもう一度渡ることにした。

超短要約

■アフリカが教えてくれたこと
アフリカで言われる格言に、「ウォリー・イズ・ア・ミスユース・オブ・イマジネーション」というのがある。日本語で「心配というのは想像力の誤った使い方だ」となる。

アフリカの人は必要以上の心配はしない。目の前にある現実、今を生きるということを最大の関心事にして暮らしている。つねに「まあ、なんとかなるさ」という態度である。

イマジネーションの誤用は未来を暗くする。想像力というものは、もっと明るく積極的な方向に使われるべきもの。そうすれば、直感を信じて人は前に進むことができるし、くよくよすることも減る。

心配をするなら、他人の心配をするべき。一度、他人の心配、世の中の心配をすると、個人的な心配と社会的な心配は、相反していることがわかる。

■シンプルであることが最も深い
「志は高く、目線は低く」。志を高く清く持って、目線、すなわち日々の生活態度、財産などは低くする。それがあるべき姿だし、その方が長らえることができる。

イデオロギーではくくれない、人間個々の多様性を大事にすること。みんながキラキラした破片になり、それらが集まって一つになり、国とか社会になって大きく輝けばいい。

破片同士が触れ合えば、摩擦が起きる。破片たちが動きながら、ぶつかって火花を散らして、一つになっていく。それは物理の世界では当たり前。そういう物理的でシンプルな世界に、人々は情感やエモーションの部分を入れ過ぎるところがある。情報を伝えようとして言葉にするが、言葉は本質にフィルターをかけてしまう。

キラキラした破片は、フィルターで色を失うと、集めてもどす黒い闇のような色になってしまう。シンプルであるということが最も深い。人は何でも複雑にしてしまう。会社の経営も人との関わりも、極力シンプルに。

著者 佐藤芳之

1939年生まれ。ケニア・ナッツ・カンパニー創業者 1963年ガーナ大学に留学。1966年から5年間、ケニア・東レ・ミルズにて現地勤務。1974年、「ケニア・ナッツ・カンパニー」を起業。2005年、ケニアでバクテリアを利用した公衆衛生事業会社「オーガニック・ソリューションズ・ケニア」を設立。

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帯
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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに 桁外れにスケールの大きな日本人 p.1 2分
序章 風の吹き始める場所 p.15 17分
第1章 アフリカへ p.45 18分
第2章 ケニア・ナッツ・カンパニー p.77 23分
第3章 アフリカってところは! p.117 10分
第4章 失敗から学ぶ p.135 15分
第5章 アフリカが教えてくれたこと p.161 9分
第6章 さらに先へ p.177 9分
第7章 新たなるチャレンジ p.193 8分
終章 アフリカから日本を想う、日本を憂う p.207 6分
おわりに p.218 3分

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