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本当の戦略とは何か

戦略論と経営理論の世界的権威である著者が、良い戦略とは何かを説明。戦略を立てる際に陥りがちな事を豊富な事例でわかりやすく解説しています。

経営者や事業計画を立案する担当者が読むべき1冊。これを読んで、企業の事業計画書を見れば、優れた企業とダメな企業がよくわかります。


■良い戦略の条件
良い戦略は必ずと言っていいほど、単純かつ明快である。パワーポイントを使って延々と説明する必要などないし「戦略マネジメント」ツールだとか、マトリクスやチャートといったものも無用である。必要なのは、こちらの打つ手の効果が一気に高まるようなポイントを見極め、そこに狙いを絞り、手持ちのリソースと行動を集中すること、これに尽きる。

良い戦略は、目標やビジョンの実現以上のことを促す。良い戦略は、直面する難局から目をそらさず、それを乗り越えるためのアプローチを提示する。状況が困難であるほど、行動の調和と集中を図り、問題解決や競争優位へと導くのが良い戦略である。

良い戦略には、とるべき行動の指針がすでに含まれている。「いま何をすべきか」がはっきりと実現可能な形で示されていない戦略は、欠陥品と言わざるを得ない。

超短要約

■良い戦略の基本構造
良い戦略は、十分な根拠に立脚した基本構造を持っており、一貫した行動に直結する。この基本構造を「カーネル(核)」と呼ぶ。カーネルは、次の3つの要素から構成される。

①診断
良い診断は死活的に重要な問題点を選り分け、複雑に絡み合った状況を明快に解きほぐす。

②基本方針
診断で見つかった課題にどう取り組むか、大きな方向性と総合的な方針を示す。

③行動
基本方針を実行するために設計された一貫性のある一連の行動をコーディネイトして方針を実行する。

著者 リチャード・P・ルメルト

UCLAアンダーソン・スクール・オブ・マネジメントのハリー・アンド・エルザ・クニン記念講座教授 戦略論と経営理論の世界的権威。エコノミスト誌で「マネジメント・コンセプトと企業プラクティスに対して最も影響力ある25人」の1人に選ばれる。マッキンゼー・クォータリー誌は「戦略の戦略家」、「戦略の大家」と命名。 研究者としてのキャリアを通じて、つねに戦略の最先端を切り拓き、戦略の系統的研究を推し進め、コアスキルに注力する企業こそが最善の結果を残すという考え方を提示し、卓越したパフォーマンスを出す企業は業界に左右されるのではなく個々の企業の能力によることを説明。リソース・ベースト・ビューの提唱者の1人であり、市場支配力をベースとしてきたそれまでの戦略論を転換させた。 サミュエル・ゴールドウィン・カンパニーといった小企業から、シェル・インターナショナルといった大企業、またNGOや教育機関に至るまで幅広い組織にコンサルティングを行っている。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
序章 手強い敵 p.3 8分
第1章 良い戦略は驚きである p.22 11分
第2章 強みを発見する p.35 11分
第3章 悪い戦略の四つの特徴 p.49 28分
第4章 悪い戦略がはびこるのはなぜか p.83 20分
第5章 良い戦略の基本構造 p.108 20分
第6章 テコ入れ効果 p.135 9分
第7章 近い目標 p.146 11分
第8章 鎖構造 p.159 8分
第9章 設計 p.169 19分
第10章 フォーカス p.192 10分
第11章 成長路線の罠と健全な成長 p.204 9分
第12章 優位性 p.215 20分
第13章 ダイナミクス p.240 23分
第14章 慣性とエントロピー p.269 22分
第15章 すべての強みをまとめる―NVIDIAの戦略 p.296 15分
第16章 戦略と科学的仮説 p.318 18分
第17章 戦略思考のテクニック p.340 20分
第18章 自らの判断を貫く p.365 24分

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ユーザーのしおりメモ (1)

Takahiro Agata

最近はコンサルタントがフレームワークを活用して
パワーポイントを使い、マトリクスやチャートを用いた
戦略を簡単に建てられるようになってきた。
その大半は得てして一貫性がなかったり、
標語だけで何の意味も持たないもの。
大手企業もしかりで、これらは「悪い戦略」で
いくつも多く見つかる。


そんな「戦略」を例示したうえで、
「良い戦略」とは何かを教えてくれる。
2011-11-24