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アップルのマーケティングの真髄とは

スティーブ・ジョブズのもとでアップルの「Think Different」キャンペーンにたずさわり、iMacを命名したクリエイティブ・ディレクターが、ジョブズとのエピソードを交えながら、アップルの哲学を紹介している本。ジョブズとの仕事から学んだことなど、リアルなアップルの哲学が描かれており、優れたモノを生み出すために必要なことがわかります。アップルの「シンプルさ」について、10の要素が紹介されている。


■容赦なく伝える
スティーブは自分が実行している率直なコミュニケーションを他人にも求めた。もってまわった言い方をする人間にはがまんできなかった。要領を得ない話は中断させた。時間は貴重でムダにできないというスタンスでビジネスを動かした。

■少人数で取り組む
ある日、会議の席にアップルの一人として知らない女性が座っていた。スティーブが入ってきて、彼女に指差して尋ねた。「君は誰だ?」。
彼女は、今回議論する予定のプロジェクトに関わっているので、参加するように言われたと説明した。スティーブは、「この会議に君は必要ない、ご苦労さま」と言い、何もなかったように話し始めた。彼女の罪は、その場に必要のない人間だったことだ。いつだって参加者の数が増えれば、複雑さも席に座らせることになる。

超短要約

■「シンプルさ」の10要素
人間にはシンプルなものに引き付けられる傾向があるので、誰もがその力を活用する能力を持っている。

①容赦なく伝える
あなたが関わる仕事では真実を隠すような事態は避けよう。一緒に仕事をする人にも同じことを求めよう。正直な意思疎通を基本とすれば、貴重な時間とエネルギーをムダにしないで済む。

②少人数で取り組む
有能な少人数のグループはよりよい結果と高い効率性、士気の向上をもたらす。最終的な意思決定者が参加しないプロジェクトは何であれ疑ってかかろう。

③ミニマルに徹する
複数のメッセージを伝える必要がある時には、共通項を見つけて、ひとくくりにし、その共通項を強く主張する。メッセージを詰め込めば詰め込むほど、相手は覚えられなくなる。

④動かし続ける
スケジュールに余裕があり過ぎると、多くの意見を求めることになり、アイデアが少しずつ削られて死んでいく機会が増えるだけ。常に物事を動かしていよう。

⑤イメージを利用する
どんな商品を売るときも、誰を納得させようとしていても、相手を刺激するイメージの力を忘れないでおこう。

⑥フレーズを決める
顧客とのコミュニケ−ションにおいては、堅苦しい文章は必ずしも有効でなく、むしろ相手を遠ざけてしまう。

⑦カジュアルに話しあう
型どおりの会議や形式張ったプレゼンは人から人へ情報を伝えることはできても、出席者を刺激したり、団結させたりすることはない。一方通行のプレゼンよりも、話しあったほうが成果があがることを信じよう。

⑧人間を中心にする
人間と結びつくのにもっとも簡単かつ効率的な方法は、人の声で語ること。人間はシンプルなものに反応することを忘れないこと。

⑨不可能を疑う
他人に反対されたからといって、妥協してはいけない。自分のアイデアを押し通そう。

⑩戦いを挑む
アイデアの命運がかかっている時に、最もやってはいけないことはフェアな戦いをすること。可能ならば、自分の有利な立場を利用してもいい。すべての武器を使おう。

著者 ケン・シーガル

クリエイティブ・ディレクター 広告のクリエイティブ・ディレクターとして数々の賞を総なめにし、スティーブ・ジョブズとはNeXT時代から計12年間ともに働いてきた。1997年には倒産の危機にあったアップルに復帰したジョブズに再び起用され、伝説のマーケティングキャンペーン「Think Different」の制作に参画。 また「iMac」を命名したことでその後のアップルの「i」シリーズを生みだすなど、アップル復活において重要な役割を果たしている。 アップル栄光の時代に、グローバルな広告展開を統括しながら、アップルの「トップ100」会議にも出席するなど、ジョブズの至近距離からそのクリエイティブなビジネススタイルを身をもって経験してきた。また、いくつかの広告代理店のグローバル・クリエイティブ・ディレクターとして、デルやIBM、インテル、BMWなどとも仕事をしたことで、各企業の違いを客観的かつ具体的に比較できる貴重なキャリアを持つ。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
Introduction シンプルの杖 p.9 12分
第1章 Think Brutal 容赦なく伝える p.24 15分
第2章 Think Small 少人数で取り組む p.44 23分
第3章 Think Minimal ミニマルに徹する p.74 25分
第4章 Think Motion 動かし続ける p.106 15分
第5章 Think Iconic イメージを利用する p.125 25分
第6章 Think Phrasal フレーズを決める p.157 23分
第7章 Think Casual カジュアルに話し合う p.187 11分
第8章 Think Human 人間を中心にする p.201 34分
第9章 Think Skeptic 不可能を疑う p.245 22分
第10章 Think War 戦いを挑む p.273 13分
Conclusion Think Different p.290 14分

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