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2012/12/08更新

「為替」の誤解 通貨から世界の真相が見える

188分

4P

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為替の極論、暴論を検証する

「紙幣を刷れば円安になる?」「円安になれば日本経済は復活する?」「経済成長すれば消費増税は必要ない?」こうした疑問に答えている。

経済の動きは、人間心理の揺らぎがもたらすもので、一方的に日本国債と円が暴落する、1ドル=50円になるといった極論を検証し、わかりやすく解説している。

為替の疑問がすっきりする1冊。

超短要約

■「空前の円高」の舞台裏
2007年に米国で住宅バブルが崩壊してから、為替相場はほぼ一貫して円高で推移してきた。中でも、ここ2年ほどは歴史的な円高水準となっている。この値動きの背景にあるのは、リスクテイクに対する市場全体の姿勢である。

最近の市場では、運用のリスクはできるだけ回避しようとする「リスクオフ」の傾向が強い。リスクオフのモードになると、投資家は資金を相対的に安全な通貨・資産へ退避させる。退避先の通貨は、主にドル、円、スイスフラン。昨今の円高の最大の原因はここにある。

なぜ、リスクオフで円が買われるのか。日本経済はずっと低迷し、財政事情も深刻である。しかし、外国人の目から見ると「それでも日本は意外に安定している」。日本国債は国内の余剰マネーによって安定的に消化されており、相場動向も総じて安定している。そうした安心感から、当面の「お金の置き場」として、円(日本国債)が選ばれている。

日銀の金融政策の見通しも安定しており、利上げも当分考えられない。だとすれば、日本の国債が大きく売られて価格が下がることもない。こうして考えると、円ほど条件のそろったマネーの避難先はない。

この先、欧州の債務危機が解消した場合には、政府の債務残高がGDPの200%を大きく超えている日本の財政の持続可能性に海外投資家の関心がシフトし、彼らの円や日本国債を見る目が大きく変わることになるだろう。

■経済の動きの根本は、人間心理の揺らぎ
市場というものは本質的に、リスクオンとリスクオフの間で揺れ動くもの。経済や市場動向においては「一本調子で動いた末にジ・エンド」といったものは、まずあり得ない。経済の動き、金融市場の値動きの根本にあるものは、人間心理の揺らぎ、行き過ぎた楽観と行き過ぎた悲観の繰り返しである。そこには大なり小なり必ずサイクルがある。

ある極端な見方を鵜呑みにしない理解力・判断力や多面的な観察眼、事態の推移をしっかり見極めようとする冷静沈着さが求められる。

著者 上野泰也

1963年生まれ。みずほ証券チーフマーケットエコノミスト 国家公務員1種試験に行政職トップで合格し、1986年会計検査院入庁。1988年富士銀行(現みずほ銀行)入行。為替ディーラーを経て為替、資金、債券の各セクションでマーケットエコノミストを歴任。 2000年みずほ証券設立にともない現職に就任。「日経公社債情報」エコノミストランキングでは2002年から6年連続で第1位を獲得。

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東洋英和女学院大学教授 中岡 望

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
序 章 “円高狂想曲"に終止符を p.9 6分
第1章 「空前の円高」の舞台裏 p.19 23分
第2章 ドル――米国経済は“入院中"だがやがて復活する p.57 21分
第3章 ユーロ――欧州債務危機がいつまでも解決しない理由 p.91 27分
第4章 人民元――中国経済は短期では「楽観」、中長期では「警戒」 p.135 12分
第5章 六つの極論を検証する p.155 36分
第6章 「日本売り」に備えよ p.215 17分
あとがき p.243 2分

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