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2013/01/20更新

社会をよくしてお金も稼げるしくみのつくりかた――マッキンゼーでは気づけなかった世界を動かすビジネスモデル「Winの累乗」

194分

1P

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成功する企業とNPOに共通するしくみとは何か

先進国の肥満と、開発途上国の飢餓・栄養不足を同時に解決するビジネスモデルを展開するNPO『テーブル・フォー・ツー』の代表である著者が、社会貢献をしながら事業を行う仕組みを紹介。グローバルで成功している企業に共通するしくみとは何かを説明している。


■Winの累乗
経営の世界では、よく「『Win-Win』の関係を作るようなビジネスモデルを考えることが成功のカギ」という言葉を聞く。取引先にも自社にもメリットがあるようなしくみが良いということ。ただそのWinづくりは、一対一の関係に限定せず、もっと広い範囲で作る事ができる。そうする事で、企業や団体で働く仲間、顧客、社会の「すべて」を幸せにする事ができる。そしてWinの数が増えれば、幸福感・満足感は数学の「累乗」のごとく大きくなっていく。

この「Winの累乗」という考え方に立ってビジネスモデルや組織について考えていく事には、「グローバルでの成功につながる」という大きなメリットがある。これからは企業もNPOも、グローバルな土俵で勝負しようと思うなら、世界に拡がる顧客やパートナー、果ては進出先の地域コミュニティまで、より多くの人や場所でWinが生まれるようなモデルを描かなければ、持続可能な発展はあり得ない。

超短要約

■「社会をよくしてお金を稼ぐ」を実践しよう
自社だけではなく、取り巻く環境すべてにWinを作ろうという経営の姿勢は、現在・将来の社員に支持されるだけではなく、今や進出した新市場での成功につながる要因の一つになりつつある。

まずは身のまわりにある様々な社会問題に、もっと関心を持つこと。経営者、管理職の方であれば、部下の若手社員に、今どんな社会問題があるのか、その中で彼らが興味を持っているのは何か聞いてみて下さい。彼らは本当によく知っている。その中には、自社の製品、サービスを使った解決方法をすでに導き出している人だっているかもしれない。

若い方は「本業を通じての社会貢献とかCSRなんて言っても、目の前の仕事に集中しろと一蹴される」などと最初から諦めないでもらいたい。

Winの累乗を生み出すような未来予想図を描くことは「企業」という概念上の人格だけに任された仕事でも、経営者だけの仕事でもない。「企業」を作っているのは、社員の皆さん自身である。

著者 小暮 真久

1972年生まれ。NPO法人TABLE FOR TWO International 理事兼事務局長 シュワブ財団(スイス)が表彰する「アジアを代表する社会起業家(2011年度)」5名の1人。 大学卒業後、オーストラリアのスインバン工科大で人工心臓の研究を行なう。1999年、同大学修士号取得後、マッキンゼー・アンド・カンパニー東京支社入社。ヘルスケア、メディア、小売流通、製造業など幅広い業界の組織改革・オペレーション改善・営業戦略などのプロジェクトに従事。同社米国ニュージャージー支社勤務を経て、2005年、松竹株式会社入社、事業開発を担当。 経済学者ジェフリー・サックスとの出会いに強い感銘を受け、その後、先進国の肥満と開発途上国の飢餓という2つの問題の同時解決を目指す日本発の社会貢献事業「TABLE FOR TWO」プロジェクトに参画。2007年NPO法人・TABLE FOR TWO Internationalを創設し、理事兼事務局長に就任。社会起業家として日本、アフリカ、米国を拠点に活動中。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに ―― ロジックだけでは、「Win」は作れない p.1 8分
第1章 なぜ「テーブル・フォー・ツー(TFT)」は、 世界規模の「インパクト」を生み出せたのか? p.25 24分
第2章 ケースで考えるWinの作り方 ――「ツチダ農機」のグローバル戦略 p.65 11分
第3章 Company 一緒に働く仲間にWinを作る p.83 24分
第4章 Customer サービスの受け手にWinを作る p.123 18分
第5章 Community コミュニティにWinを作る p.153 16分
第6章 Contributor 出資者にWinを作る p.179 17分
第7章 Cooperator 「競合」を「協業」に変えてWinを作る p.207 16分
エピローグ ―― チーム橋本のその後 p.233 5分
おわりに ―― 「社会をよくしてお金を稼ぐ」を実践しよう p.241 5分

この本に影響を与えている書籍(参考文献、引用等から)

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