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2013/03/16更新

なぜ豊かな国と貧しい国が生まれたのか

205分

8P

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世界の格差問題を歴史から学ぶ

世界の経済格差がどのようにして生じたのかを歴史の視点から解き明かしている本。なぜ産業革命はイギリスで起こったのか、なぜアフリカは貧しいままなのか。

オックスフォード大学の経済史の第一人者が、世界史を丁寧に読み解きながら、世界経済の成り立ちを教えてくれます。


■最初のグローバル化
なぜ世界は不平等になってきたのか。経済成長を説明するうえで、制度、文化そして地理が背景として重要ではあるが、技術変化、グローバル化および経済政策こそが、不均等な経済発展の直接的な原因であった事が判明している。さらに産業革命それ自身も、グローバル化の第一局面の結果であった。グローバル化は、コロンブス、マゼランら探検家たちの航海によって15世紀後半に始まった。

北ヨーロッパ諸国が帝国として勢いをつけたのは17世紀。イギリスとオランダはそれぞれの植民地と交易をする事によって経済を繁栄させた。グローバル経済での成功は、経済発展にとって以下の大きな意味をもたらした。

①都市化と農村工業の進展は、労働需要を増加させ、高賃金をもたらした
②食糧供給源と労働力供給源として、農業分野で生産高が増大した
③人口と消費増加により、イギリスとオランダでエネルギー革命(石炭・泥炭の利用)が起こった
④高賃金経済が、高度な識字率、計算能力、全体的な熟練形成をもたらした

超短要約

■大いなる分岐
1500年頃の国々の繁栄の差は小さなものだった。現代に見られるような地域間の貧富の格差は、ヴァスコ・ダ・ガマがインド航路を発見し、コロンブスがアメリカ大陸を発見してから生じたものだ。

1500〜1800年の間に、今日の富裕国は1人あたりGDPで、ほんのわずかなリードを生み出していた。1820年までに、ヨーロッパは最も金持ちな大陸となっていた。最も金持ちだったのはオランダで、その他の地域ではいかにしてオランダにキャッチアップするかが、経済政策の主な目的となっていた。イギリスでは産業革命が二世代かけて徐々に進み、第二の富裕国になった。

1820年から現代まで、いくつかの例外を除いて、所得格差は拡大し続けてきた。1820年に最も金持ちだった国が、最も成長をした。世界の所得格差の主要な要因は、工業化と工業化の挫折である。1750年の時点では、世界の製造業のほとんどが中国(世界シェア33%)とインド(同25%)で行われていた。1人あたりの工業生産額は、西ヨーロッパの富裕国に比べ、アジアでは低かったが、それでもその差は比較的小さいものだった。でも、1913年までに、中国とインドの世界工業生産シェアはそれぞれ4%と1%へと下落した。そして、イギリスとアメリカ、ヨーロッパが、世界工業生産の3/4を占めるようになっていた。イギリスの生産が爆発的に増加しただけではなく、中国やインドの製造業が絶対的に衰退した事もその要因である。西洋の機械化された工業生産によって、中国やインド古来の繊維織物業・金属加工業が駆逐されたからである。19世紀には、アジアは世界の製造業の中心地としての立場から、農産物の加工と輸出に特化した古典的な低開発国へとなり下がっていった。

1750年から1880年の間、最も重要な歴史的事件はイギリスの産業革命であった。この期間に、イギリスの世界の製造業に占める割合は、2%から23%へと増加し、イギリスからの競争によってアジアの伝統産業は破壊された。1880年から第二次世界大戦までは、アメリカとドイツを含む大陸ヨーロッパの工業化が進み、アメリカとドイツの工業生産シェアは、1938年には33%と24%にまでなった。イギリスは競争に負けて、シェアを13%まで下落させている。第二次大戦以来、日本、台湾、韓国のシェアは17%にまで伸び、中国は2006年に世界工業生産の9%を生産するようになった。中国が西側諸国にキャッチアップすれば、世界の歴史は一巡して元の位置に戻ったという事になる。

著者 ロバート・C・アレン

1947年生まれ。オックスフォード大学経済学部教授 カナダのブリティッシュ=コロンビア大学で教鞭をとったのち、現在、オックスフォード大学経済学部教授でナフィールド校のフェロー。英国学士院特別会員。2012‐13年度アメリカ経済史学会会長。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
第一章 大いなる分岐 p.3 12分
第二章 西洋の勃興――最初のグローバル化 p.19 12分
第三章 産業革命 p.35 13分
第四章 工業化の標準モデル――ドイツとアメリカ p.53 13分
第五章 偉大なる帝国――インド p.71 12分
第六章 南北アメリカ p.87 26分
第七章 アフリカ p.123 23分
第八章 後発工業国と標準モデル――帝政ロシアと日本 p.155 16分
第九章 ビックプッシュ型工業化――ソ連・戦後日本と東アジア p.177 15分
エピローグ p.197 2分

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