哲学者である著者が、新入社員へ向けたメッセージとして、哲学者の言葉を超訳して紹介しています。難しい哲学者の言葉を超訳でわかりやすくするとともに、その思想の背景についても解説しています。

仕事や人生について見つめ直す時に使える50の名言集。

■コミュニケーションとは説得ではなく、わかり合うことである
「理性ははじめからコミュニケーション的行為の関連および生活世界の構造のなかに肉体化した理性である」ハーバーマス

■常に誰もが納得してくれるような基準で行為せよ！
「汝の意志の格率が、常に立法の普遍的な原則に合致するように行為せよ」カント

■幸福の量が多いほど正しい
「幸福が善ならば、その最大の分量すなわち最大多数の幸福が何よりも選ばれるべき目的、道徳的善である」ベンサム

■幸せになるには、幸せになりたいという気持ちと努力が必要
「幸福とはすべて、意志と自己克服とによるものである」アラン

■他者のおかげで自分がいるのだから、もっと他者を尊重せよ！
「この無限は、その顔であり、原初的な表現であり、第一の言葉である」レヴィナス

■絶望を口にしているうちはまだ希望がある
「絶望は、死病にとりつかれているものに似ている。このものは、そこに横たわりつつ死に瀕しているが、死ぬことはできないのである」キルケゴール

■理想に向かって邁進する気持ちを大切にせよ！
「私はあえて主張するのである。人は皆エロスを尊重せねばならぬ、と」プラトン

著者 小川仁志

1970年生まれ。徳山工業高等専門学校准教授 哲学者。大学卒業後、伊藤忠商事に入社。同社を退職後、4年間のフリーター生活を経て名古屋市役所入庁。市役所に勤務しながら名古屋市立大学大学院にて博士号取得(人間文化)。 その異色のキャリアを活かして、商店街で「哲学カフェ」を主宰するなど市民のための哲学を実践中。専門は公共哲学、政治哲学