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2013/04/14更新

ノマドと社畜 ~ポスト3・11の働き方を真剣に考える

110分

6P

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ノマドで簡単に食えるわけがない!

憧れ、イメージだけで語られる現在のノマドブームを批判。ノマドで食べていくとは、どういう事かを紹介しながら、ノマドになるために必要なものを説く。


■ノマドという名の「自己啓発商法」
日本では、東日本大震災後の2011年後半辺りから「ノマドワーキング」や「フリーエージェント」がネットやメディアで話題に上る事が増えてきた。日本のマスコミで取り上げられる「ノマドワーキング」では、ネットで手数料を稼ぐ「アフィリエイト」、雑誌やネットに文章を書いて稼ぐ「文筆業」、さらにウェブデザイナー等が目立つ。

これらは一見、魅力的な働き方のように思えるが、ノマドワークの実態はずいぶんと違う。日本人の若者達は、ノマドという働き方の本質を理解しないまま、「出勤しなくてもよい」「短期間で大金を稼ぐ事ができる」など、うわべの格好良さだけに引かれ、安易にブームに乗せられようとしている。

日本では「ノマドになるノウハウを売る」という名目で、書籍やセミナーで儲けようとする人達がいる。ある意味で「デジタルの香りのする貧困ビジネス」になりつつある。一見成功していそうなノマドワーカーと会ったからといって、「ネギを背負ったカモ」である頭の弱い学生や会社員が、その日から個人事業者として稼ぐ事ができるようになる訳がない。

超短要約

■ノマドになりたい人がやるべきこと
企業に「雇われずに働く」という意味のノマドに関しては、フリーランスや個人事業者として仕事を継続的に取ってきて食べていける「能力」のある人にしか勧めない。お客様の需要のある「能力」や「技能」がなければ、単なる低賃金の外注業者で終わってしまう。突出した個性や技能がないのであれば「勤め人」として、誰かに雇用されているべきである。

それでも「ノマドになりたい」という若者や学生さんには、以下の事を勧める。

①実際にフリーランスや自営業者として最低5〜10年働いている人に話を聞いて、実態を知ること。

②フリーランサーや自営業者が「食べて」いくのに向いているスキルや技能を探し出して、身に付けること。

③フリーランサーや自営業者として働くための基礎知識を身に付けること。

④英語を身に付けること。

本当に自立して働きたいのなら、理系や医療系などの「食える」技術を身につけなければならない。

著者 谷本真由美

1975年生まれ。ライター、コンサルタント 大学院大学中に日米のインターネットベンチャーとワシントンのロビーストにて勤務。米議会対策用調査や合弁企業設立等に関わる。帰国後、NTTデータ経営研究所にて政府や上場企業向けの情報システムコンサルティング、電子政府戦略、携帯電話コンサルティングに関わる。 2003年から2007年までイタリアの国連食料農業機関にて情報通信官として勤務。帰国後、外資系金融機関のサービスレベルマネージャを経て2008年よりロンドン在住。現在はロンドンの金融機関で情報システムの品質管理とITガバナンスを担当中。 ツイッター上ではその個性的なツイートが話題を呼び、メイロマ(@May_Roma)の名前で多くのフォロワーに愛されている。

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三省堂書店営業本部課長 鈴木 昌之

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.3 1分
第1章 ノマドブームの正体とは? p.11 11分
第2章 世界を渡り歩くノマドたち p.35 25分
第3章 激烈な格差社会の到来 p.87 16分
第4章 社畜とは何か? p.121 13分
第5章 競争社会を生き抜くために p.149 15分
おわりに p.181 1分

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