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2013/05/29更新

日本人はこれから何を買うのか? 「超おひとりさま社会」の消費と行動 (光文社新書)

  • 三浦 展
  • 発刊:2013年4月
  • 総ページ数:203P

108分

1P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な
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人口の半数近くが「おひとりさま」になる時代がやってくる

今後20代、30代の一人暮らしは減り、代わりに高齢者のおひとりさまが急増する。高齢化と個人化が進む日本では、今後どういった消費行動が起こるのかを予測しています。これからのマーケティングを考える上でヒントとなる1冊。


■増え続ける一人暮らし世帯
一人暮らし世帯数:2010年1679万世帯 → 2035年1846万世帯
夫婦と子供の世帯数:2010年1477万世帯 → 2035年1153万世帯

2035年には一人暮らし世帯の方が、夫婦と子供の世帯数の6割も多くなる。結婚しない人、子供を産まない人、子供が独立した人、夫や妻と死別・離別した人などが増えるため「夫婦と子供の世帯」は減り、一人暮らし世帯が増え続けていく。

2010年で一人暮らし世帯が一番多いのが、20代で合計約300万世帯を超える。それから30代が約260万世帯。しかし、今後は20、30代の一人暮らし世帯が減り、代わって45歳以上が増える。50歳以上の中高年全体では372万世帯増えて、1211万世帯になる。一人暮らし世帯の2/3が50歳以上なのである。また、一人暮らし世帯が人口に占める割合は、2035年には16.5%になる。

超短要約

「超おひとりさま社会」化における消費の大きな特徴は、もちろん個人化である。孤独化とも言える。一人暮らし、一人でご飯を食べる人が増えていく。しかし、それと並行して、一時的にみんなと一緒に暮らしたり、毎日ではないが皆と一緒にご飯を食べたり、というようなライフスタイルも増えていくと思われる。それは、「シェア型消費」と名付けてきたタイプの消費行動が増えるという事である。

家族が住む住宅にリビングルームがあるように、地域社会の中における地域住民が交流するリビングルームのような場所を「コミュニティリビング」と言う。今後は医療、福祉、日常生活の視点からだけでなく、教育、文化、芸術、生涯学習という視点からも、新しいコミュニティリビングを考案し、提供するべき時代が来ている。そうした新しい生活こそ、これから日本人が買いたいものであろう。

著者 三浦 展

1958年生まれ。マーケティング・アナリスト、消費社会研究家 マーケティングリサーチやマーケティングプランニング、コンサルティング等の受託業務等を行う株式会社カルチャースタディーズ研究所代表取締役。 団塊ジュニア世代、団塊世代などのマーケティング調査、家族、階層、都市などの研究を踏まえ、新しい時代の予測、社会デザインの提案を行っている。

この本を推薦しているメディア・人物

日経ビジネス Associe (アソシエ) 2013年 06月号 [雑誌] 日経ビジネス Associe (アソシエ) 2013年 06月号 [雑誌]

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
第1章 老若男女すべて「おひとりさま」 p.17 8分
第2章 おひとりさま消費の現状 p.35 20分
第3章 おひとりさまは何が欲しいのか p.81 28分
第4章 コミュニティという商品を買う時代 p.147 23分
あとがき p.200 2分

この本に影響を与えている書籍(参考文献、引用等から)

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