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2013/06/27更新

戦略論の名著 - 孫子、マキアヴェリから現代まで (中公新書)

185分

3P

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1冊で12冊の戦略論を学ぶ

孫子、マキアヴェリ、クラウゼヴィッツの三大古典から、21世紀の最新理論まで代表的な戦略論の概要を解説した案内本。
どういった時代背景で戦略論が書かれたか、それに対してどういった戦略論が構築されたかを考えることで、戦争とは人間とはといった問題を考えさせられます。


■孫武『孫子』
孫子は、安易に戦争を起こすことや、長期戦による国力消耗を戒めている。つまり、最小の犠牲で最大の成果を獲得する事に主眼を置いている。孫武は、国家運営と戦争との関係を俯瞰する政略・戦略を重視していた。そのため、戦争の長期化によって国家に与える経済的負担を憂慮するといった費用対効果的な発想をもちえた。

孫武は、国家的な危険・危機・戦争への対応について、どのような考え方をしていたのか。孫武は、いつ如何なる武力侵攻に対しても抑止・撃退し得る不敗の防御態勢を平素から構築整備しておこうとしている。

超短要約

戦略論の名著12冊の著者すべてに共通する点がある。

①戦史研究を通して現実を直視しつつ、未来を紡ごうとしている
②本質論=「戦争とは何か」を様々な形で問うている
③時代背景に深く影響を受けており、個別と普遍を往還するプロセスの中で自己の理論モデルを構築している
④アート的側面を重視しているが、現代に近づくほどアートと科学のバランスを志向している

この4つの共通する事実を見るに当たり、歴史的イマジネーションが戦略の本質ではないか。そして、根底にはリアリズムに基づくイマジネーションがあるのではないか。

現在の日本には、戦略と戦争の研究が欠けている。もし平和を望むのであれば、過去の戦争を研究すべきではないか。平和時こそ前の戦争を振り返り、そこから学ぶべきは学び、それを現実に照らし合わせてイノベーションを行う。そして未来の戦争に備える事が大切である。それを前に推し進める事によって、「戦争とは何か」という命題に対して少しでも近づく努力が必要である。

まず日本人にとって「戦争とは何か」を考えるべきだ。戦後、日本では「平和主義」というテーゼのもと、「戦争は良くない」「平和を希求すれば平和が訪れる」という考え方が教えられてきた。しかし「戦争イコール悪だから忌避する」という単純な考え方で良いのだろうか。

本当に「平和」を実現したいと望むなら、戦争の中に現れる人間の弱さや浅ましさ、愚かさなどの感情すべてを平常心をもって、リアリティとして受け入れなければならない。

戦争は善か悪かと問われれば多くの場合それは悪だろう。但し、その悪である戦争を自ら喜んで志向して推し進める人間は過去の歴史を振り返っても少数派である。ほとんどは平和を望み、戦争をできれば避けたいと思っている。しかし、それでも戦争は起こる事があるのだ。

ここに人間としての究極の命題が眼前に表出する。死にたくはない、しかし命を賭して守らねばならないものがある。人類共通の難問の1つだ。だとすれば、なぜ起こるのかを歴史から学び、現実を直視し行動する事がこの難問、戦争を避ける最善の道であろう。

著者 野中 郁次郎

1935年生まれ。一橋大学名誉教授 早稲田大学特任教授 カリフォルニア大学バークレー校経営大学院ゼロックス知識学特別名誉教授 知識経営の生みの親として知られている。英語で出版された『知識創造企業』は多くの賞賛と賞を受賞し、『ハーバード・ビジネス・レビュー』にもその論文は掲載された。 これ以外にも、多くの著作が英語で出版されており、アメリカで知られる数少ない日本人経営学者であるほか、近年中国などでも知られる存在となっている。 理論の特徴は、知識がもっとも重要な経営資源とよばれる「知識社会」においていかにして知識を上手く経営するかというところにある。

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三省堂書店営業本部課長 鈴木 昌之

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
総論 p.2 13分
1 孫武『孫子』(紀元前五世紀中頃~四世紀中頃) ―戦わずにして勝つためには p.24 13分
2 マキアヴェリ『君主論』(一五一三年) ―君主の持つべき特性と力とは p.44 10分
3 クラウゼヴィッツ『戦争論』(一八三二年) ―戦争とは何か p.60 12分
4 マハン『海上権力史論』(一八九〇年) ―海軍の存在価値とは何か p.78 10分
5 毛沢東『遊撃戦論』(一九三八年) ―弱者が強者に勝つためには p.94 10分
6 石原莞爾『戦争史大観』(一九四一年) ―最終戦争に日本が生き残るためには p.110 9分
7 リデルハート『戦略論』(一九五四年) ―戦争に至らない、戦争を拡大させないために何をすべきか p.124 12分
8 ルトワック『戦略』(一九八七年) ―戦争の意義とは何か p.142 10分
9 クレフェルト『戦争の変遷』(一九九一年) ―戦争の本質と新時代の戦争とは p.158 10分
10 グレイ『現代の戦略』(一九九九年) ―現代戦略をクラウゼヴィッツ的に解釈してみる p.173 11分
11 ノックス&マーレー『軍事革命とRMAの戦略史』(二〇〇一年) ―戦史から学ぶ競争優位とは何か p.190 13分
12 ドールマン『アストロポリティーク』(二〇〇一年) ―古典地政学を宇宙に適用するとどうなるか p.210 10分

この本に影響を与えている書籍(参考文献、引用等から)

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