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2013/07/20更新

私がマッキンゼーを辞めた理由 ―自分の人生を切り拓く決断力― (ノンフィクション単行本)

119分

3P

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マッキンゼー出身として初のお笑い芸人が語る人生の決断

東京大学大学院を卒業し、マッキンゼーに入社したものの挫折。1年4ヶ月で退社し、お笑い芸人の道へ飛び込んだ著者が人生を切り拓くためのアドバイスをしています。


■マッキンゼー入社
当時、学生の人気企業ランキングの上位の会社から受けるようなマジメで、レールから外れる事を自分に許さない、典型的なプライドの高い東大生だった。ほとんどの東大生がそうするように、皆が受ける一流企業を受けた。そして、マッキンゼーというステータスの権化のような超一流企業に受かった以上、行かない選択肢はなかった。

実際に入社して感じたのは、マッキンゼーとは「100m走のスピードでフルマラソンを走るような会社だ」ということ。入社初日こそ同期で飲み会を開いたが、翌日からの研修では帰りが12時近くになる日々。研修は1ヶ月で終わり、5月には航空会社の戦略プロジェクトに配属され、連日夜遅くまで働く日々が始まった。

マッキンゼーでは新入社員であろうと、バリュー(価値)を提供する事を求められる。最初のプロジェクトでは、あまりの忙しさに一杯のコーヒーを買いに行く時間すらなかった。

最初の航空会社のプロジェクトは7月末に終わり、評価も上々だった。しかし、8月になって、社内の調査プロジェクトに入ったが、信じられないくらいに暇で、マネージャーの昇進のための形だけのプロジェクトとして利用されてしまう。

超短要約

マッキンゼーで教わった「自分でリードする」「一人一人がリーダーシップを持つ」という姿勢が、その後の人生を切り拓く指針となった。自分の人生をリードするのは自分。うまくいかなくても、誰かが責任を取ってくれる訳ではない。

でも逆に、自分の責任の範囲でなんでも好きにやっていい。「自分が人生の主役になる」という事は自分の価値基準をしっかり持つ事から始まる。

周りやその世界の常識と違う事をする事は、他人からどう思われるか分からないし、前例もないからこの先の想像もつかない、という意味で怖いし勇気がいる。しかし、人と違う事を恐れていては、自分の人生は手に入らない。ましてや今は社会全体が「右肩上がり」とはいかない先行き不透明な時代。かつてのように皆が同じ方向に進んで経済成長を求める時代はとうに終わっている。

良くも悪くも人生というチャンスは一度きり。何もせず、恥ずかしい思いをしないでいても人生はそのうち終わる。でも、何かに挑戦したい人は「他人の目」を気にしている場合ではない。そもそもその前にみんな他人の失敗など忘れる。

人生という一度のチャンスをものにするためには、自分から動かないと始まらない。「自分にだけ何かいい事ないかな」と言いながら漫然と日々を過ごしている内は絶対に何も起きないし、突然何かが変わる訳でもない。

未来の事をあれこれ悩んだって仕方がない。未来の事を心配しすぎて、思い通りに身動きが取れなくなるなんて本当にもったいない。

私の決断の最後の一押しをしてくれたのは、「即断・即決・即行動」というマッキンゼーで培われたマインドセットだった。「どうしたら人生後悔しないか?」と自分に問い、「お笑い芸人になる」という強烈な仮説が生まれた以上、仮説を検証するべく即行動するしかなかった。自分の人生は今生きているこの一度きりである。

著者 石井 てる美

1983年生まれ。お笑いタレント 大学院修了後、外資系コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。約1年4カ月の勤務後に退社。2009年、芸能事務所・ワタナベエンターテインメントによるタレント養成学校 「ワタナベコメディスクール」入学、翌年9月に卒業。お笑い芸人として活動し、『てる美&K』というコンビでの活動も経て、ピン芸人に。

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帯
キャリア形成コンサルタント 伊賀 泰代

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.2 3分
第1章 マッキンゼーと私 p.15 25分
第2章 私の決断 p.65 35分
第3章 決断のその先へ p.135 27分
おわりに p.189 1分

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