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2014/03/14更新

日本はこうしてオリンピックを勝ち取った! 世界を動かすプレゼン力

173分

3P

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東京オリンピック招致プレゼンの分析

東京オリンピック招致の最終プレゼンのコンサルタントを務めた著者が、そのプレゼンを詳細に解説した1冊。プレゼンを成功に導くために必要なポイントを紹介しています。


■プレゼンを成功に導く7つの戦略
①まずは数字から
最初に考えなければいけないのは、自分のプレゼンにどれだけの時間を与えられているのかを知ること。次に時間の配分を考える。1人の人が話し続けて、オーディエンスが集中力を失わない時間は、せいぜい5分。1人が10分話すなら、途中で映像やグラフィックを使って、オーディエンスの関心を別のところに誘導する方法もある。
プレゼンは、チームで行う方が効果的である。プレゼンのチームは、性別、年齢、人種といったポイントにおいて、そのプロジェクトが属する社会の構成要素を反映するべきである。

②オーディエンスを理解する
オーディエンスは、自分たちだけのために用意されたプレゼンに反応する。だから、同じプロダクトを売るにも、相手によって内容を変える事が大切である。だから、プレゼンを行う時には、どういう人たちがその場にやってくるのか、事前にリサーチする事が重要になってくる。

超短要約

■東京五輪招致プレゼンのポイント
・意外性を演出する
トップバッターに若い女性である佐藤真海さんが登壇した。

・個人的なストーリーをメインメッセージと結び付ける
佐藤さんはスピーチの中で、自分が何者なのか、なぜオーディエンスの前に立っているのかを説明し、パラリンピック、震災について、極めて個人的なストーリーを語り、さらに五輪のメッセージに結び付けた。

・オーディエンスに対して自然にへりくだる
竹田理事長は、まず最初のくだりで、IOCの委員たちに対する賛意を表明して、へりくだった。これはオーディエンスたちをまんざらでもないという気持ちにさせる。

・間接的にライバルを攻撃する
日本は、オリンピック・パラリンピックにおいて、ドーピング違反を犯した選手は1人もいない、という歴史的な事実を強調し、ライバルのスペイン、トルコを間接的に攻撃した。

・自分の土俵に持ち込む質問を投げかける
竹田理事長は「オリンピック・ムーブメントの成功を、財政的にもスポーツとしても一番継続させる事ができるのはどの都市か」という質問を投げかけた。

・懸念材料をポジティブに定義し直す
水野副理事長は、東京を「アジアの中の日本」の中心地に据えた。まずアジアを「若い大陸」と表現し、高齢化のイメージを払拭した。

・セールスポイントは「事実」として強調する
猪瀬都知事は、東京が大会開催準備基金を設置していて、すでに競技会場やインフラ整備に使うための45億ドルをプールしているという具体的な数字を出した。

・自国の言葉をキーワードに使えば、エキゾチックなフレーバーを加味できる
「o mo te na shi」はミステリアスな存在としてスピーチの中に残る。「ホスピタリティ」という言葉を使うより、日本語のまま使った方が、どこか日本という異文化にミステリアスな要素を漂わせて、深みを持たせ、東京の文化はちょっと違うという印象を与えることができる。

・問題はスッパリ断ち切る。そのチャンスは最初の1回のみ。
安倍総理の「私から保証をいたします」という言葉は、国の管理者である自分が保証しましょうという姿勢を示す。福島のように何かネガティブな情報に対応しないといけない場合は、シンプルでわかりやすい言葉ではっきりと言うのが一番である。

著者 ニック・バーリー

東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会コンサルタント ロンドンを拠点とする国際スポーツ・コンサルタント企業Seven46の創業パートナー/CEO。 2012年ロンドン・オリンピック招致委員会に当初から参画し、決定的な役割を果たした最終プレゼンテーションの執筆を手がける。直後にスポーツ・キャンペーン及びコンテンツ戦略を手がけるエージェンンシー、Seven46を創業。 2016年五輪のリオ・デ・ジャネイロ、そして2020年の東京五輪の招致成功に戦略的コミュニケーション・アドバイザーとして決定的な役割を果たした。 また国際ラグビー連盟のオリンピック・キャンペーン(7人制ラグビーの採用)や2017年のロンドン世界陸上招致でも勝利を呼びこむプレゼンテーションを執筆している。ジャーナリストとしてそのキャリアをスタートし、英ガーディアン紙のスポーツ特派員も務めた。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
プロローグ 2020年オリンピック招致最終プレゼン p.17 7分
第1章 最終プレゼンを徹底分析する p.29 67分
第2章 ニック式、プレゼンを成功に導く7つの戦略 p.145 28分
第3章 「五輪招致の請負人」の仕事術 ~東京オリンピックはこうして勝ち取った p.193 10分
第4章 世界に日本をプレゼンする ~五輪最終プレゼンから日本人が学べること p.211 16分

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