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世界の課題はどのように解決すべきか

「戦争をしなかった唯一のアメリカ大統領」ジミー・カーターや、50年続いたハイパーインフレを数か月で解消したフェルナンド・カルドーゾ元ブラジル大統領など、世界の課題解決を実践する6人へのインタビュー。

紛争の根絶、核の拡散防止、貧困問題の解消、持続可能な開発など、様々なテーマが語られています。

超短要約

■50年続いたハイパーインフレを、数ヶ月で解消した大統領:フェルナンド・カルドーゾ
・若者の政治離れをどう防ぐか
若い人たちが政治に対して無関心、拒否反応を示すのは、政治が透明さを欠くこと、誠意を欠くこと、きちんと説明する責任を欠いているというのが大きな理由である。若い人たちや一般の人たちに政治にもっと関心を持ってコミットして欲しければ、自分自身がもっとコミットし、価値観をしっかり持ち、その価値観をきちんと説明でき、自分の行動で示さなければならない。

選挙で多くの票を獲得したからといって、それで十分ではない。選挙後も毎日毎日地道に、人々の支持を再確認できるよう、努力を重ねていかなければならない。そうでないと、「どうせ権力の座についたら、選挙中の公約なんて守らないに決まっている」というのが、一般人の認識である。

・50年続いたインフレを、いかに数ヶ月で解消したのか
そもそもインフレは、人々が「お金というのは毎日毎日価値が下がっていくものだ」と信じているから起こるのではなくて、国家予算と国家資産との乖離によって引き起こされるものである。だから、同時進行で国家予算の大改革を行った。政府の支出を半分に抑え、体制を整えるようにした。つまり、すべての州、すべての地区、すべての市が努力しなければならない。その上で、人々に安定したエコノミーの下で生活する事は可能なのだという事を示した。

インフレの先入観を払拭すると同時に、ブラジルの経済再生と発展を目指す必要があった。財政の緊縮もしたが、同時に発展への希望と、ブラジルのインフレ・システム改善にも努めた。人々に、これから一体何が起こるのか事前に一歩一歩説明していくという、教育的なアプローチが重要だった。

そして、予算のコントロールが重要である。政府が長期に債務を抱えている事は許されるべきではないし、人々のお金を無責任に使ってはならない。ブラジルでは財務責任法というものも承認されている。これらがインフレを制御する際の基本となる。

著者 ジミー・カーター

1924年生まれ。アメリカ合衆国 元大統領 ジョージア州上院議員、ジョージア州知事、第39代アメリカ合衆国大統領を歴任。2002年ノーベル平和賞受賞。

著者 フェルナンド・カルドーゾ

1931年生まれ。ブラジル 元大統領 1963年にサンパウロ大学社会学部教授に就任するが、翌年の軍事クーデターでチリに亡命。亡命先にて当時ラテンアメリカで影響力を持っていたアンドレ・グンダー・フランクの提唱する従属理論を研究した。 帰国後、サンパウロ大学社会学部長、ケンブリッジ大学教授などを歴任。 1978年の上院補欠選挙で当選。1988年のブラジル民主社会党 (PSDB) 結成に参加。 1992年に外務大臣、1993年に財務大臣。財務大臣としてはインフレ抑制策「レアル・プラン」を成功させた。 1994年の大統領選挙に当選し、1995年1月より大統領。2期8年の長きにわたって務めた。

著者 グロ・ハーレム・ブルントラント

ノルウェー元首相 医師を勤める傍ら、労働党でも活躍。1974年、ブラッテリ内閣の環境相に就任。1977年9月、総選挙に立候補し初当選。1981年、女性として初めてノルウェー首相に就任。同年、総選挙で保守党に敗れ、退任。 1984年から1987年まで、国連に設置された「環境と開発に関する世界委員会」は、彼女が委員長をつとめたことからブルントラント委員会と呼ばれる。 1985年の総選挙で労働党が勝利し、首相に返り咲く。1989年再度、総選挙で敗北し退陣。その後、保守内閣の分裂から1990年1、第三次ブルントラント少数内閣発足。1992年労働党党首を辞任。1996年10月、首相を辞任。1998年、世界保健機関(WHO)の事務局長に就任。

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週刊 東洋経済 2014年 4/26号 [雑誌] 週刊 東洋経済 2014年 4/26号 [雑誌]

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
序 文 ネルソン・マンデラの教え p.3 3分
第一章 戦争をしなかった唯一のアメリカ大統領―ジミー・カーター p.27 24分
第二章 五〇年続いたハイパーインフレを、数か月で解消した大統領―フェルナンド・カルドーゾ p.71 14分
第三章 「持続可能な開発」と「少女結婚の終焉」―グロ・ハーレム・ブルントラント p.97 19分
第四章 「人権のチャンピオン」と「世界一の外交官」―メアリー・ロビンソン&マルッティ・アハティサーリ p.133 30分
第五章 ビジネスの目的は、世の中に“違い"をもたらすこと―リチャード・ブランソン p.189 21分
あとがき p.227 4分

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