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2014/07/15更新

「自分」の壁 (新潮新書)

147分

2P

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「本当の自分」を探すよりも、「本物の自信」を育てたほうがいい

「本当の自分」を探すよりも、「本物の自信」を育てたほうがいい。養老孟司氏が、「個性」とは何か、「自分」とは何かについて、考えを語った一冊です。


■人との違いよりも同じところを探せ
戦後、日本人は「自分」を重要視する傾向が強くなった。これは欧米からの影響によるところが大きいだろう。その結果、個々人の「個性」「独創性」が大切だと散々言われるようになった。

そんなものがどれだけ大切なのかは疑わしい。特徴や長所があるのはいい事である。しかし、そのような個性は、別に「発揮せよ」と言われなくても自然と身についているものである。周囲がお膳立てをして発揮させたり、伸ばしたりする類いのものではない。むしろ周囲が押さえつけにかかっても、それでもその人に残っているものこそが個性なのである。

個性は放っておいても誰にでもある。だから、この世の中で生きていく上で大切なのは「人といかに違うか」ではなくて、人と同じところを探す事である。

超短要約

■「自分」は矢印にすぎない
人間は基本的には頭の中に地図を持っている。自宅がどこで、駅がどこで、会社がどこで、というのがわかっている。だから、普段、きちんと会社に行って家に帰れる。ところが、地図には現在位置の矢印がなければ役に立たない。

「自分」「自己」「自我」「自意識」等々、結局のところ「今自分はどこにいるのかを示す矢印」くらいのものに過ぎない。地図の中にある現在位置を示す矢印を消していくとどうなるか。自分と地図が一体化する。自分と世界との区別がつくのは、脳がそう線引きをしているからであって、「矢印はここ」と決めてくれているからである。

「自分」とは地図の中の現在位置の矢印程度で、基本的に誰の脳でも備えている機能の1つに過ぎない。とすると、「自己の確立」だの「個性の発揮」だのは、そう大したものではない。元々、日本人は「自己」とか「個性」をさほど大切なものだとは考えていなかったし、今も本当はそんなものを必要としていないのではないか。「個性を伸ばせ」「自己を確立せよ」といった教育は、若い人に無理を要求してきただけなのではないか。

著者 養老 孟司

1937年生まれ。東京大学名誉教授 東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。1995年東京大学医学部教授を退官し、現在東京大学名誉教授。著書に『唯脳論』『バカの壁』『養老孟司の大言論』など、専門の解剖学、科学哲学から社会時評まで多岐に渡る。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
まえがき p.3 2分
第1章 「自分」は矢印に過ぎない p.11 12分
第2章 ほんとうの自分は最後に残る p.33 7分
第3章 私の体は私だけのものではない p.46 10分
第4章 エネルギー問題は自分自身の問題 p.65 6分
第5章 日本のシステムは生きている p.77 16分
第6章 絆には良し悪しがある p.107 6分
第7章 政治は現実を動かさない p.118 18分
第8章 「自分」以外の存在を意識する p.152 13分
第9章 あふれる情報に左右されないために p.176 15分
第10章 自信は「自分」で育てるもの p.204 9分
あとがき p.222 1分

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