ツイッターの共同創業者ビズ・ストーンが、ツイッターに参加して、サービスを作っていく過程を記した一冊。
『ツイッター創業物語』と合わせて読むと、ツイッターが生まれた経緯がわかります。
http://www.bookvinegar.jp/book/12678/
■ブログこそが希望だった
「ウェブの会社を作ろうぜ」というノリで友人たちと最初に立ち上げたスタートアップ、ザンガは思い描いたような結果にはならなかった。一文無しの状態でニューヨークにいるのは疲弊する。疲れ果ててザンガを去った。クレジットカードの借入金は数万ドルになっていた。恋人と一緒に故郷のマサチューセッツ州ウェルズリーへ帰り、母親が暮らす家の地下にもぐり込んだ。仕事はない。
唯一の希望の光はブログだ。ザンガでパイラ・ラボ社のソフトを使っていた時から、パイラの創設者の1人であるエヴァン・ウィリアムズに興味を持っていた。ブログを書き始め、エヴァンのブログを読み、パイラが発表した新しいブログ構築ツールをいち早く試した。
ブログは第2の自分だった。架空の創作物だったといっていい。分身の天才ビズのブログは、自信に溢れた文を書き続け、フォロワーの数を増やしていった。
自分のキャリアを考える時、本当に興味を引かれる事は何かをよく考えないまま仕事を選ぶ人は多い。医師や弁護士が安定して高収入だからと、大学を出てその道に進んで、実際やってみるとその仕事が全く好きになれなかった、というケースはあるのではないか。
稼げるから、親に言われたから、あるいはたまたまそうなったからという理由で仕事を決めると、うまくいく人もいるが、やっていくうちに何かが違うと感じる人は多い。決められた道を自動的に進んでいるが、どこへ向かっているのか自分でもわかっていない。違う道へ来てしまったと感じたら、目的地を見直さなきゃいけない。
世界は広い。あらかじめ決められた通りに行けばいい、というやり方で渡ってはいけない。夢中になれるものを見つけるために、道を修正する機会を自分で作る事だ。朝、目が覚めて、今から始まる1日にわくわくできないのなら、この先進むべき道は見えて来ない。
真に情熱を傾けられるものに出会うと、これまで本来の夢ではないものを追いかけていた事にすぐ気付くだろう。
著者 ビズ・ストーン
ツイッター共同創業者 出版社でブックデザイナーとして働いたのち、ブログサービス「ザンガ」を起業。その後、グーグルに入社し、同社に買収された「ブロガー」の開発チームで活躍。 退社後、ポッドキャスティング・サービスの「オデオ」、ベンチャー・インキュベーターの「オブビアス」、そして「ツイッター」の立ち上げに携わる。 現在は、Q&Aプラットフォームサービスを手がける「ジェリー」のCEOを務めるほか、企業や各種会議で講演を行なっている。
帯 ハフィントン・ポスト創設者 アリアナ・ハフィントン |
帯2 テレビ司会者 スティーブン・コルベア |
帯3 映画監督 ロン・ハワード |
マインドマップ的読書感想文 smooth |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに 天才を名乗る | p.7 | 8分 | |
第1章 こんなの楽勝? | p.19 | 14分 | |
第2章 毎日が新しい日 | p.39 | 15分 | |
第3章 ポッドキャスト王を降りる | p.61 | 19分 | |
第4章 制約の効能 | p.89 | 6分 | |
第5章 人間、群れをつくる | p.97 | 13分 | |
第6章 幸せをつかむ | p.115 | 13分 | |
第7章 ツイッタークジラの登場 | p.133 | 10分 | |
第8章 明るい面に目を向ける | p.147 | 6分 | |
第9章 小さなツール、大きな変化 | p.155 | 19分 | |
第10章 五億ドルのオファー | p.183 | 10分 | |
第11章 群集の知恵 | p.197 | 7分 | |
第12章 事実を操る | p.207 | 3分 | |
第13章 宿題をしない方針 | p.211 | 10分 | |
第14章 新しいルール | p.225 | 13分 | |
第15章 二五ドルの遥かなる道のり | p.243 | 11分 | |
第16章 新しい資本主義 | p.259 | 10分 | |
第17章 新たな動き | p.273 | 15分 | |
第18章 つながりあう社会の希望 | p.295 | 13分 | |
おわりに | p.313 | 3分 |
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