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2015/07/06更新

人工知能 人類最悪にして最後の発明

384分

8P

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AIは人類を滅ぼすのか

人工知能はやがて、人間が手出しできないほど自己進化を遂げ、やがて人類を滅ぼす可能性がある。人工知能が人間を超えると言われている「2045年問題」などについて言及しながら、現在のAI研究のリスクについて紹介している一冊。


■AIが人間を超えると後戻りできなくなる
いま現在、科学者たちは、次々に高度でパワーのある人工知能(AI)を作ろうとしている。彼らはあと10年少しで人間レベルの知能に到達させたいと考えている。AIを追求する科学者にとっては、コンピュータや処理プロセスのパワーがどんどん強力になっている事が追い風となっている。近い内に、何らかのグループか個人が人間レベルのAI「AGI(人工汎用知能)」を作り出すだろう。それから間もなくして、誰かが人間より賢いAI「ASI(人工超知能)」を作り出すだろう。すると突然、1つ1つが人間の数百倍や数千倍賢い、1000個や1万個もの人工超知能が、さらに優れた人工超知能を作るにはどうしたらいいかという問題に必死で取り組んでいる事に気付かされる。

超知能が実現すると進歩のルールが変わってしまう。超知能自体が発明を生み出して、技術進歩のペースを決める事になる。もはや人類が変化を推し進める事はなくなり、後戻りする事もできなくなる。

超短要約

人間レベルの人工汎用知能(AGI)が実現すれば、それは予測不可能で危険な代物になりうるが、短期的に見れば、おそらく壊滅的に危険とまではいかないだろう。AGIが自身のコピーを複数作ったり、チームを組んで脱出を企てたりしても、賢い人間の集団より危険な振る舞いを起こす可能性はないだろう。AGIがはらむ本当の危険性は、AIが急速に繰り返し自己進化していく事で、自ら人工汎用知能から人工超知能へ進化するというシナリオだ。これを一般的に「知能爆発」と呼んでいる。

自己を意識して自己進化するシステムは、自身を進化させる事で、目標をよりよく達成して脆弱性を最低限に抑えようとする。単に少しだけ進化させようとするのではなく、自身の認知能力、特に知能の向上に寄与する認知能力のあらゆる側面を、大幅に進化させ続けようとする。そうして、人間より賢い知能、即ち超知能を目指す。うまくプログラミングしておかないと、我々は超知能マシンから様々な脅威にさらされる事になる。

AI研究で問題なのは、AI開発の道筋にありとあらゆる危険が存在している事を理解している人が、あまりにも少ない事である。

著者 ジェイムズ・バラット

テレビプロデューサー National Geographic、Discovery、PBSなどにさまざまなテーマのドキュメンタリー番組を提供している。 2000年、レイ・カーツワイルやアーサー・C・クラークに取材して以来、人工知能とその危険性に注目し、取材を重ねてきた。 2014年末、『タイム』誌が選ぶAIによる人類滅亡を論じる重要な識者5人に、スティーブン・ホーキングやイーロン・マスクとともに選ばれた。

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帯
作家 スティーブン・ホーキング
日本経済新聞 日本経済新聞
東京大学准教授 松尾 豊
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科学ジャーナリスト 長辻 象平

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
第1章 人類はこうして絶滅する p.1 15分
第2章 一度起こればもはや手遅れ p.21 14分
第3章 グーグルXとアルカイダに共通する怖さ p.39 15分
第4章 チューリングテストとAIボックス実験 p.59 21分
第5章 「遺伝的プログラミング」の落とし穴 p.87 9分
第6章 人工知能の「4つの衝動」 p.99 21分
第7章 数学者グッドの予言 p.127 20分
第8章 金融マーケットで人知れず進化するAI p.153 15分
第9章 カーツワイルの「シンギュラリティー」再考 p.173 17分
第10章 人工知能は「21世紀の核兵器」 p.195 14分
第11章 経済と軍事という2大要因 p.213 26分
第12章 あまりにも、あまりにも複雑 p.247 24分
第13章 超知能を生む「脳のリバースエンジニアリング」 p.279 18分
第14章 AI研究にルールを作れるか p.303 15分
第15章 もし社会インフラを人工知能に乗っ取られたら p.323 21分
おわりに 人工知能の危険は、今を生きるすべての人の問題である p.351 3分

キーワード

人工知能(AI)

人工知能(artificial intelligence、AI)とは、人工的にコンピュータ上などで人…

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