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2015/11/19更新

すべての仕事は「肯定」から始まる

171分

2P

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新しいの生み出し方

「ニッポンのジレンマ」「爆笑問題のニッポンの教養」「英語でしゃべらナイト」等を手がけるNHKのプロデューサーが、新しい物事を発想することについて語った一冊。


■「よくまとまっている」のワナ
番組の企画書は多くの場合、A4・1枚、簡潔に表現される事が大事とされている。その企画書を読んでくれる多くの人々に誤解を招かぬよう、わかりやすく伝えるために必要という訳である。

しかし、注意しなければならないのは、その「フォーマット=形式」にとらわれ過ぎてはいけない、という事である。企画書を前にして、うまくまとまらないという経験、自らの思いが既存の様式の中にハマらずもがくという経験は、創造的なプロセスにおいて、とても重要な要素をはらんでいる。

企画会議は、人々のコンセンサスを得るために必要なプロセスである。そこでフェアな議論をするためには、用紙、分量、様式の平準化は避けられない。しかし、この議論の俎上にのせるための平準化の作業で、ある種モヤモヤとした形なきアイデアのエネルギーが削がれていく事には敏感であるべきである。

超短要約

1つの結果は、他の選択肢へのスタートである。本当にいい事か悪い事かはわからない。いろいろな見方ができる。視点の相対化は大事である。前提としている思考、価値観を明らかにする事のない判断は、ある枠組みの中の「正解」でしかない。様々な角度からトータルに考えれば、答えが変わる事はいくらでもありえる。だからこそ、「肯定」する精神が大切である。

思考のフレームを変える柔軟性、メタレベルの思考の大切さは、乱世の時代、より意識されてもいい。万物は「反転」する。あるところまでの「正解」がある時「不正解」となり、またさらに状況が進むと「正解」になる、そんな状況が想定できる時、じっくり慌てず騒がず、時の流れ、あるスパンで物事を見極め、推移を見守る事もまた知恵である。

時に「沈潜」し「内省」すること。「沈潜」してこそ、爆発がある。そのプロセスで、実は情報も単なる知識ではなく知恵にまで昇華されていく。

著者 丸山俊一

1962年生まれ。NHK 編成局エグゼクティブ・プロデューサー 大学卒業後、NHK入局。甲府放送局、衛星放送局、制作局教養番組部ディレクター、文化・福祉番組部チーフ・プロデューサーなどを経て、現職。 早稲田大学、東京藝術大学、明治学院大学で非常勤講師を歴任。社会学、映像論など講義する。

この本を推薦しているメディア・人物

帯
社会学者 古市 憲寿

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
まえがきにかえて p.1 3分
1章 「よくまとまっている」のワナーーフォーマットを疑え! p.13 11分
2章 仕事は「自己実現」なのか?――「働くこと」をどう捉えるか p.33 8分
3章 人と違ったことをやってやろう?――クリエイティブと野心 p.47 6分
4章 「独り悶々」の時間――壁を意識したときの思考法 p.59 5分
5章 企画が通らないときの「自分」の壊し方――仕事に完成形はない だから面白い p.69 8分
6章 ためにならないことを考えるーー「力の抜き方」を知る p.83 12分
7章 もっと抽象的に言ってください!? 「具体的」より使える思考法 p.105 9分
8章 本質はどこにある?――上司と闘う「自分」に酔う前に p.121 10分
9章 時間が解決してくれることもあるーー「ハマらない」ほど戦力になる p.139 9分
10章 意識化が「仕事の筋肉」になるーー新人時代の経験の〝深み〟とは? p.155 6分
11章 必ずこれのみと断定するなーーみんな同じ青を見ているの? p.167 12分
12章 「12歳の自分」を思い出せーー仕事の進め方と「個性」 p.189 16分
終 章 30年もつ仕事の方法――すべての仕事は「肯定」から始まる p.219 16分
あとがきにかえて p.249 3分

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