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2016/02/08更新

ザ・チェンジ・メイカー ―世界標準のチームリーダーになる49のレッスン

157分

6P

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ルールを打ち破れ

シリコンバレーの起業家として活躍し、現在はベンチャー支援に携わる著者が、ルールを打ち破り、イノベーションを起こすための考え方を説いた一冊。


■ルールはバカのためにある
日本人の多くは、ルールという言葉を「誰もが、当然のように守らなければならない常識」のような意味でとらえている。しかし、アメリカ人のほとんどにとって「rule」はカチンとくる言葉である。「rule」は、人々を一律に矯正するための規則、支配を示す。欧米ではルールは「バカのためにある」とまで言い切る人も少なくない。時代にそぐわなければ、多数の利益に沿わなければ、どんどん例外を認め、常に改変されるべきが「rule」である事に異論のある外国人は少ない。日本人が古いルールに固執している間に、世界のルールは急速に変容している。グローバル時代を生き抜く力を身に付けるために、私達はまず、ルールという言葉の認識を改める必要がある。

■逆境を歓迎せよ、好機は危機の中にのみある
人は前例にない知恵を振り絞る事ができる。前例に頼っていては解決できない問題があるからこそ、物事は前に進む。重要なのは、マイナスをプラスに変える発想である。危機の中にこそ、現状を大きく変化させる気づきがあると発想するか。逆境を歓迎する人こそが、次の時代の扉を開ける「チェンジ・メイカー」の卵となり得る。

超短要約

■イノベーションに苦労する企業に共通する3つの問題

①内部留保が多すぎること。
海外ではリターン・オン・キャピタル(ROC)は企業の価値を測定するための、非常に重要な指標である。世界的な認識で言えば、お金は常に動かし、活用するもの。日本人の貯金癖は、他の国のビジネスではありえないくらいの非常識である。まずは絶対的にイノベーションに投資する金額と覚悟が少ない。

②社内ベンチャーを従来の評価制度の直下に統制しようとすること
ベンチャーは、限界を超えた200%の集中力を発揮して、目先の小さな儲けよりもっと遠くを見続けていないと成功しない。しかし日本の多くの企業では、せっかくのアイデアも、既存事業部に割り振られるのが当たり前。通常業務と兼務しての「ながら」仕事で、注げる力は全力の30〜50%。さらには、人事評価に悪い影響が出ないよう、数ヶ月スパンでの売上に一喜一憂している状況では、ベンチャー的なチャレンジ精神はスポイルされてしまうのが必然である。

③投資の成功経験が少なすぎること
中途半端に投資して、腐らせて終わる例が多い。イノベーションの始まりとは、あくまでも「種」である。その種に合った土、気候、水、肥料を与え、だんだん伸びてきたら適切に剪定して、1年経ったらまたその種を収穫して、植え直して、だんだん大規模になっていく。イノベーションとは、そして投資とはそういうものである。

著者 齋藤ウィリアム浩幸

1971年生まれ。インテカー代表取締役 起業家 ロサンゼルス生まれの日系二世。16歳でカリフォルニア大学リバーサイド校に合格。同大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部卒業。 高校時代にI/Oソフトウェアを設立。テレビ会議システムなどで失敗したあと、指紋認証など生体認証暗号システムの開発で成功。2004年、会社をマイクロソフトに売却。 日本に拠点を移し、ベンチャー支援のインテカーを設立。ドバイなど世界3カ所にオフィスをもち、有望なスタートアップ企業14社を育成している。 1998年にアーンスト・ヤング主催のアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー米国大会でヤング起業家賞を受賞。2012年に国会の東京電力福島原子力発電所事故調査委員会の最高技術責任者と国家戦略会議フロンティア分科会「繁栄のフロンティア」分科会委員を務める。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
Prologue p.11 3分
第1章 ルール学──ルールは、壊すためにある p.19 24分
第2章 リーダー学──世界で勝つリーダーの思考術 p.69 23分
第3章 イノベーション学──身につくイノベーション発想術 p.117 22分
第4章 教育学──優秀な人材が育つ組織の共通点 p.163 20分
第5章 ルール学 Part2──すでに変容した世界のルール p.205 23分
Epilogue p.253 3分

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