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2016/04/06更新

「無理」の構造――この世の理不尽さを可視化する

  • 細谷功
  • 発刊:2016年2月
  • 総ページ数:152P

113分

1P

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理不尽の原因とは

なぜ、我々は世の中を理不尽だと思うのか。世の中と頭の中の非対称性に着目し、人が理不尽を感じる仕組みを論理的に解説している一冊。


■理不尽なのは「世の中」なのではなく「私たちの頭の中」である
私たち人間は身の回りの事象を法則やルールで表現する事で賢くなってきた。そのような世の中を支配する一般的な法則が「理」であり、逆に「理不尽である」というのは、そのような一般的な法則や「あるべき姿」と反している事象を指している。つまり、「理にかなっている」状態(あるべき姿)と実態とのギャップが理不尽の根源にある。

このようなギャップを目にした場合、多くの人は「世の中」の方が間違っているという前提で考え始める。しかし、人間の中で私たちが勝手に信じている「理」は単なる思い込みである事が多く、実はその事に気づいていない事が多くの「理不尽さ」の原因になっている。

理不尽の元凶は私たちが「本来同等でないものを同等だと思い込んでいること」(に気づいていないこと)から来ている。

超短要約

理不尽なのは「世の中」なのではなく「私たちの頭の中」である。

著者 細谷功

1964年生まれ。クニエ マネージングディレクター 東芝で8年間エンジニアとして働いたのち退職。アーンスト&ヤング・コンサルティング(ザカティーコンサルティング→クニエの前身)に入社。 製造業を中心として製品開発、マーケティング、営業、生産等の領域の戦略策定、業務改革プランの策定・実行・定量化、プロジェクト管理、ERP等のシステム導入およびM&A後の企業統合等を手がけている。

この本を推薦しているメディア・人物

週刊東洋経済 2016年3/19号 [特集:キレる老人] 週刊東洋経済 2016年3/19号 [特集:キレる老人]

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
まえがき p.1 4分
第1章 錯覚の積み重ねと「三つの非対称性」―「善と悪」は対称か p.17 3分
第2章 「知識」の非対称性、「思考」の非対称性―知的能力が理不尽さを生みだす p.22 2分
第3章 「具体と抽象」の非対称性―お金で上下関係が生まれるのはなぜか p.26 5分
第4章 「言葉」という幻想―「わかっているつもり」を二円図で表す p.35 3分
第5章 「人間心理」の非対称性―水は低きに流れる p.40 2分
第6章 1:9の「ねじれの法則」―「教えられること」と「求められること」は違う p.43 4分
第7章 気づきにくい社会や心の不可逆性―湯は冷め、振り子は止まる p.51 2分
第8章 社会・会社の劣化の法則―「盛者必衰」の真理からは逃れられない p.54 4分
第9章 具体化・細分化の法則―高度化すれば視野が狭くなる p.60 2分
第10章 上流・下流の法則―不毛な議論に費やされる膨大な時間 p.63 5分
第11章 「微分と積分」と現実―増やすのは簡単、減らすのは困難 p.73 2分
第12章 のこぎりの法則―増えだしたら止まらない p.77 4分
第13章 折り曲げの法則とストックのジレンマ―「対極」は「紙一重」に変わる p.83 4分
第14章 大企業「病」という幻想―もう「あの時代」には戻れない p.89 4分
第15章 宇宙と「人間の心」―「絶対的中心」があるかないか p.97 4分
第16章 コミュニケーションという幻想―「言葉の意味」の共有は難しい p.103 3分
第17章 「公平」という幻想―基準は人間の数だけ存在する p.108 3分
第18章 「対等」という幻想―批判する人とされる人の間に横たわるものは p.113 2分
第19章 決定的な非対称性―「見えていない人」には「見えている人」が見えない p.119 6分
第20章 「全体像」という幻想―自分の視野の狭さには気づきようがない p.129 3分
第21章 「経験則」という幻想―自分の経験が「部分」であることに気づけない p.134 3分
第22章 「啓蒙」という幻想―教育は無力なのか p.139 5分

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