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2016/09/01更新

ハーバード・ビジネス・スクールの投資の授業

277分

1P

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HBSが教える目利きの基本

①有名な企業より、聞いたことのない企業に注目する
私たちは投資先を決める時、より身近な大企業を選択する傾向がある。しかし、有名な大企業の株式に投資するよりも、あまり聞いたことがない小規模の企業の株式に投資する方が、長期的にはパフォーマンスが良いという結果が出ている。その理由は2つ。

・小型株はフォローされておらず、投資家へ伝達される情報が少ない
・小型株はリスクが高いので、リターンが高い

ウォーレン・バフェットも駆け出しの頃は小型株に投資することで目利き力を発揮し、大きな成功を収めた。

②今話題の企業より、旬が過ぎた企業に注目する
PBRやPERが市場の平均と比較して突出して高い企業は、今現在、市場で注目を浴びている「旬」の企業が多くを占める。市場の「スター」として、将来の高い成長率が織り込まれているためである。株価はあくまでも「人気投票」なので、ポジティブにもネガティブにもオーバーシュートすることがある。一般的にPBRが高く、高い成長率が見込まれる企業の株を「グロース株」、PBRが低い企業の株を「バリュー株」と呼ぶ。研究では、長期的にはバリュー株の方がパフォーマンスが良いことがわかっている。

③株価に勢いがない企業より、動きがある企業に注目する
研究では、株価の「勢い」がある企業に投資する方が「勢い」のない企業に投資するよりパフォーマンスが良いとされている。これは「モメンタム効果」と呼ばれている。そもそも、市場から成長率が高いと思われているグロース株は人気に火が点きやすく、いざそのきっかけを見つけると株価上昇の勢いがつきやすい傾向にあることが理由である。

HBSが教える情報の取り方

①情報は足で稼ぐ
インサイダー情報をもとに取引するのは違法である。そのため、個別では重要でない情報(社長のメディアでの言動、過去の決算情報に基づく自社モデルの定量分析、雑誌による社長同士の仲に関する情報、帰り際の偶然の遭遇など)やそれに基づく分析を重ねていき、その過程において重要な情報にたどり着く必要がある。

②投資先は地元で探す
目利き力のある投資家は地元の投資先を好む傾向にあり、地元への投資先はパフォーマンスが良い。これは情報の非対称性の源泉の1つとして、地元のソーシャル・ネットワークがあり、情報へのアクセスに優位性が存在するからである。

③ソーシャル・ネットワークを活用する
研究によれば、ファンド・マネジャーの偏差値が高ければ高いほど、投資成績が良くなる可能性が高い。これには能力や適性だけでなく、偏差値が高い大学を卒業したファンド・マネジャーは、金融業界や投資先にも卒業者が多く存在するため、そのソーシャル・ネットワークが目利き力へと繋がっている。