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2016/10/06更新

世界でトヨタを売ってきた。

  • 岡部 聰
  • 発刊:2016年7月
  • 総ページ数:211P

135分

4P

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新興国でビジネスを展開する時の原則

新興国の事業立ち上げを担当してきたトヨタ自動車の元専務が、これまでの海外ビジネス経験を語った一冊。新興国でビジネスを展開するためのポイントが紹介されています。


■新興国ビジネスを成功へと導く12のポイント
①現地社会と利害を共有できる、インサイダー化を目指す
その国への投資が単に輸出拠点問いう視点だけでは、現地に根を張った市民権ある安定的な事業運営はできない。大切なのは現地社会から「徳のある企業」として評価を得られるように努力することだ。雇用の確保、技術移転、新商品の導入、地産地消、現地化への推進、社会貢献活動など。そして、現地社会に興味を持ち、好きになることだ。

②ビジネスだけにとどまらない、真のパートナーシップを築く
新興国の事業体は合弁方式が多い。トヨタの場合、生産事業体はトヨタが多数資本、販売事業体は現地パートナーが多数資本というのが一般的。そして出資比率以上に重要なことはパートナーとの信頼関係だ。合弁企業の発展、取引の拡大、産業の育成など、それぞれのパートナーとの目標が共有化されれば、双方の役割は異なるものの効果的な連携プレーができる。

③現地人材の育成とオペレーションの自立化で立派な土台を作る
問題となるのが日本と現地の役割分担、決裁権限の明確化。現地の人間にわかりやすい透明性のあるルール作りを心がけなければならない。

超短要約

新興国は不確定要素が多く、混沌としている。ただし確実なことは人口が増え続け、経済活動の山や谷はあるものの、右肩上がりの成長トレンドにあることだ。長期にわたる内戦など一部例外的に停滞している国もあるが、総じて経済規模は拡大している。

経済活動の山谷をリスクという概念で捉えるのではなく、成長過程のプロセスと捉えられるかどうかが、新興国ビジネスの成否を分ける。市場規模が拡大していく中で多様な変化があることは、多彩な新規ビジネスのチャンスに溢れていると言える。

著者 岡部 聰

1947年生まれ。トヨタ自動車 元専務取締役 大学卒業後、1971年トヨタ自動車販売株式会社(現トヨタ自動車株式会社)入社。海外市場調査を担当。以後一貫して新興国でのビジネス展開に携わる。 2005年専務取締役、アフリカ・中南米を含む新興国全体を担当。2012年取締役退任、エグゼクティブアドバイザーに就任。 2012年東海東京証券株式会社取締役副会長。現在、東海東京フィナンシャル・ホールディングス株式会社顧問、川崎汽船株式会社社外取締役。

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日経ビジネスアソシエ2016年10月号 日経ビジネスアソシエ2016年10月号
帯
トヨタ自動車 元会長 奥田 碩
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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
プロローグ p.9 3分
第1章 私をパイオニアワークに駆り立てた“野外科学”とは? p.15 8分
第2章 悪路と難所だらけの新興国を中心とした海外事業展開 p.31 35分
第3章 新興国ビジネスの成否は現地パートナーで決まる! p.99 10分
第4章 新興国ビジネスの現場から学んだ12のポイント p.119 19分
第5章 パイオニアワークの原点は、ヒマラヤにあった p.156 18分
第6章 パイオニアワークの扉を開く方法 p.191 7分
おわりに p.204 4分

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