人工知能によって、人は労働から解放される時代が来る。人に変わって、機械が労働を代替する時代が2030年以降に到来するとし、そのための社会保障制度と経済について考察している一冊。
■汎用人工知能の出現
2030年頃に「汎用人工知能」の開発の目処が立つと言われている。「汎用人工知能」というのは、人間のように様々な知的作業をこなすことのできる人工知能である。今の世の中に存在する人工知能はすべて「特化型人工知能」であり、1つの特化された課題しかこなすことができない。特化型人工知能の及ぼすインパクトは、耕運機や自動改札機といったこれまでの機械と質的にはそれほど変わりないかもしれない。
ところが、人間と同じような知的振る舞いをする汎用人工知能が実現し普及したならば、既存の技術とは質的にも異なる変化がもたらされると考えられる。というのも、あらゆる人間の労働が汎用人工知能とそれを搭載したロボットなどの機械に代替され、経済構造が劇的に転換するからである。
人間と同じような知的振る舞いをする汎用人工知能が実現し普及すれば、既存の技術とは質的に異なる変化がもたらされる。あらゆる人間の労働が汎用人工知能とそれを搭載したロボットなどの機械に代替され、経済構造が劇的に転換される。
人は労働から解放されるが、賃金所得を得ることができない。そのため何の社会保障制度もなければ、飢えて死ぬしかなくなる。労働者が餓死しないようにするには、例えば生活保護を国民の大半に適用するといった政策を推し進める必要がある。その方法として「ベーシックインカム」制度を導入すべきである。
著者 井上 智洋
駒澤大学経済学部専任講師 「人工知能社会論研究会」メンバー。日本における人工知能と経済学について多数発言している。専門はマクロ経済学、貨幣経済理論、成長理論。
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![]() 明治大学准教授 飯田 泰之 |
![]() Mistletoe 代表取締役 孫 泰蔵 |
![]() 紀伊國屋書店新宿本店仕入課係長 大矢 靖之 |
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![]() 作家 佐々木 俊尚 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.3 | 4分 | ![]() |
第1章 人類vs.機械 | p.17 | 23分 | ![]() ![]() ![]() |
第2章 人工知能はどのように進化するか? | p.59 | 23分 | ![]() ![]() ![]() |
第3章 イノベーション・経済成長・技術的失業 | p.101 | 25分 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
第4章 第二の大分岐──第四次産業革命後の経済 | p.147 | 29分 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
第5章 なぜ人工知能にベーシックインカムが必要なのか? | p.201 | 19分 | ![]() ![]() ![]() |
おわりに | p.236 | 5分 | ![]() |
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