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2017/04/18更新

キャスターという仕事 (岩波新書)

181分

2P

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「クローズアップ現代」のメディア論

NHK「クローズアップ現代」のキャスターを23年間務めた著者が、これまでの仕事や報道番組において大切なこととは何かを語っている一冊。


■映像の力と言葉の力
現代は、様々な情報があらゆるメディアから氾濫し、毎日流される膨大な情報が、視聴者に立ち止まることを許さない。人々の考える時間を奪っているとさえ言える。とりわけテレビは、映像の持つ力をフルに生かし、時々刻々と起きていることを即時に伝えることができるという点で、他のメディアを圧倒的に凌駕してきた。しかし、その特性に頼れば頼るほど、人々のコミュニケーションの重要な要素である想像力を奪ってしまうという負の特性も持っている。

映像に映し出されていることが、その事象の全体像を表している訳では決してない。映像の一面性に報道番組はどう向き合うのかは、難しい課題だ。「クローズアップ現代」はこの課題に対して「スタジオを重視する」という手法で向き合うことを選択した。映像を主体とするリポートに拮抗する形で、スタジオでのキャスターとゲストの対話を配した。そして、キャスターには言葉しかなかった。「言葉の持つ力」を信じることがすべての始まりであり、結論だった。テレビの特性とは対極の「言葉の持つ力」を大事にすることで、映像の存在感が高まれば高まるほど、その映像がいかなる意味を持つのか、その映像の背景に何があるのかを言葉で探ろうとした。

超短要約

問いの角を丸めてしまっていないか。安易に視聴者の感情に寄り添っていないか。問題の複雑さを切り捨てて、「わかりやすさ」ばかりを追い求めていないか。テレビ報道の抱える危うさを意識しながら、問いを出し続けなければならない。

著者 国谷 裕子

キャスター 1981年、NHK総合“7時のニュース”英語放送の翻訳・アナウンスを担当。1987年からキャスターとしてNHK・BS“ワールドニュース”、“世界を読む”などの番組を担当。 1993年から2016年までNHK総合“クローズアップ現代”のキャスターを務める。 1998年放送ウーマン賞’97、2002年菊池寛賞(国谷裕子と「クローズアップ現代」制作スタッフ)、2011年日本記者クラブ賞、2016年ギャラクシー賞特別賞を受賞

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
第1章 ハルバースタムの警告 p.1 11分
第2章 自分へのリベンジ p.21 15分
第3章 クローズアップ現代 p.47 9分
第4章 キャスターの役割 p.63 9分
第5章 試写という戦場 p.79 10分
第6章 前説とゲストトーク p.97 16分
第7章 インタビューの仕事 p.125 15分
第8章 問い続けること p.151 15分
第9章 失った信頼 p.177 8分
第10章 変わりゆく時代のなかで p.191 17分
終 章 クローズアップ現代の23年を終えて p.221 11分
あとがき p.241 3分

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