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2017/08/24更新

人工知能はどのようにして 「名人」を超えたのか?―――最強の将棋AIポナンザの開発者が教える機械学習・深層学習・強化学習の本質

190分

2P

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人類はこれから、プロ棋士と同じ経験をする

現役の将棋名人を超えたコンピュタ将棋「ポナンザ」の開発者が、将棋コンピュータがどのような仕組みで強くなっていったかを紹介しながら、人工知能の仕組みを解説している一冊。


■プロ棋士の対局を記憶するだけでは勝てない
コンピュータは、多様な機能を持つように見えるが、本質的にできることは「簡単な計算」と「記憶」の2つだけである。この特徴を持つコンピュータは、将棋というゲームにどう立ち向かえばよいのか。

記録として残っている、すべてのプロ棋士の対局を覚えれば強くなれる訳ではない。プロ棋士の対局の経過をすべて覚えることは、10年前のコンピュータにとっても難しいことではなかった。しかし、どれだけ過去の棋譜を記憶しても、コンピュータは将棋で人間に勝てなかった。

いくら過去の場面を覚えたとしても、将棋のような複雑なゲームでは、対局する中で必ず未知の場面が出てくる。そうなると、いくら記憶力があっても役に立たない。その場に即した適切な判断ができる知能が必要である。

超短要約

10年ほど前、機械学習を導入し始めた頃のコンピュータ将棋について、あるプロ棋士は「プロに勝てるようになるには、50年ほどかかるだろう」と言った。そもそも人工知能は最初、アマチュアレベルにも到達しないようなところからスタートした。しかし、ポナンザは、そこから指数的に成長し、今まさにトッププロをも抜き去ろうとしている。

予想もできなかったスピードとタイミングで人工知能に抜き去られる。将棋のプロと同じ経験を、これからは社会の様々な分野で、多くの人がするはずである。

著者 山本 一成

1985年生まれ。将棋プログラマー プロ棋士に初めて勝利した現在最強の将棋プログラム「ポナンザ」作者。 主要なコンピュータ将棋大会を4連覇中。 愛知学院大学特任准教授、東京大学先端科学技術研究センター客員研究員、HEROZ リードエンジニア。

この本を推薦しているメディア・人物

週刊ダイヤモンド 2017年 8/12・8/19合併特大号 [雑誌] (制度改悪に備える家族の介護) 週刊ダイヤモンド 2017年 8/12・8/19合併特大号 [雑誌] (制度改悪に備える家族の介護)
作家 瀬名 秀明

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.3 2分
第1章 将棋の機械学習――プログラマからの卒業 p.11 35分
第2章 黒魔術とディープラーニング――科学からの卒業 p.77 18分
第3章 囲碁と強化学習――天才からの卒業 p.111 31分
第4章 倫理観と人工知能――人間からの卒業 p.169 17分
おわりに p.201 4分
巻末付録 グーグルの人工知能と人間の世紀の一戦にはどんな意味があったのか? p.209 41分

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