リクルートのトップ営業として、2万人以上の就職支援を行ってきたヘッドハンターが、出世する人としない人の行動習慣の違いを紹介している一冊。


■のぼりつめていく人と、そうでない人の差
のぼりつめていく人、圧倒的に仕事ができる人というのは、次の2つを必ず持っている。

①仕事のセンスがいい
②人として気持ちがいい

センスとは、生まれ持ったものではなく磨くもので、ビジネスの場面においてはなおのこと。仕事の進め方、時間のかけ方、相手との距離感の作り方、心の配り方。仕事の場面の一瞬一瞬に、将来的にのぼりつめていく人と、そうでない人の差は如実に描き出される。

■のぼりつめる人の特徴
・アポをとる時は「候補日時を出す」
・初面談では相手企業の「社史」を見て臨む
・受付では「内線番号表」を見る
・「どうせやる」ことをすぐにやる
・クレームが来たらまずは飛んでいく
・出張に移動時間は「一番効率が上がること」をする
・道に迷った時、タバコ屋のおばちゃんに聞く
・キーパーソンを味方につける
・成果が出てない部下も褒められる
・遅刻した部下に「時間の価値」を諭す
・スタイルを変えて「2時間」を余裕でつくる
・睡眠以外に「無」になる時間をつくっている
・勉強は連休の3時間からスタートする
・忘れたくない名言をメモする
・新幹線では3人がけの中央席に座り、隣と話す
・エレベーター内で気軽に世間話を振れる
・プレゼントは相手が「好きそうなもの」を考える
・紹介者に「3度お礼」をする
・夜のお店で誰かに恥をかかせない
・会計のやりとりを表に見せない
・部下との飲み会ではさりげなく「お先に失礼」できる
・相手都合で店を選ぶ
・お店の「こだわり」への適切なリアクションができる
・社内への「差し入れ」がうまい
・お客様からの手土産をみんなに渡す
・「笑顔」がデフォルト
・どのフロアでも雑談できる
・妻を「素敵」と公言する
・プライベートをまず話す
・いつも女性の意見を聞く
・不本意な異動の打診をすんなり受け入れる
・苦手意識を感じる相手にこそねばる

著者 森本 千賀子

1970年生まれ。株式会社morich代表取締役社長 大学卒業後、リクルート人材センター(現・リクルートキャリア)入社。以来、人材戦略コンサルティング、採用支援、転職支援を手がける。 入社1年目に社内MVPを受賞以降、MVP常連のトップ営業ウーマンとしてリクルート社外にもその名を轟かせ、2012年にはNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」に取り上げられる。 2012年より、リクルートエグゼクティブエージェントにて、経営幹部や管理職の採用支援・キャリア支援に従事。1000人以上の企業経営者と、2万人以上のビジネスパーソンの架け橋となり、「日本一の転職エージェント」の異名をとる。 独自のデータベースにもとづく「のぼりつめる人のセオリー」は評判を呼び、各界のエグゼクティブ、若手ビジネスパーソンから絶大な信頼を集める。2017年morich設立。