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2017/11/15更新

「はたらく」の未来予想図-働く場所や働き方の過去・現在・未来

109分

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オフィスの変遷からみる職場環境と働き方

オフィス家具メーカーの岡村製作所で長年、オフィスを研究してきた著者が、オフィスにおける働き方と環境の時代の変化を紹介している一冊。これから、どのような働き方と環境が求められるかが説かれています。


■オフィスの原形
人が集まり事務作業を行う場所のことをオフィスと呼んできた。仕事に必要な資材(紙や文具、機材資材など)と蓄積してきた情報(文書、書籍など)がある場所に大勢の人(上司や部下、同僚など)が集まり、事業戦略を練り、年間の事業計画に沿って活動し、新たな価値を創り出す。

こうした人と情報を1ヶ所に集中させることによって事務作業を効率的に行うためにできた、オフィスと呼ばれるものは産業革命の後に生まれたと言われる。当時は工場の運営において科学的管理が成果をあげていたことから、オフィスにも働く人に対する徹底的な管理主義が横行。大勢のタイピストが広い空間にずらりと並べられ、上役から監視される中で働かされた。働く人はまるで機械扱いで自由度の少ない人間味が欠落した場所が近代オフィスの出発点で、これは20世紀の半ばまで続いていた。

超短要約

これからの時代、働く時間と場所の自由度を本人のスタイルに合わせて選べるような労務制度づくりが求められる。また、1人1人の働き手が自ら新しい仕事を作り出す、そんな活動を後押しするような制度も必要になっていく。

自分の行動を自分で自由に決めることができる状況にある時、人は幸福感を感じる。いきいきと活力を持って働く組織をつくるためには、色々な働き方の選択肢の中から自分に合った働き方を自由に選べる制度と、働き手が自らの意思で飯のタネを撒き育てていく土壌が欠かせない。こんな働き方を実現させるためには、1人1人の働き手ごとに、1つ1つの仕事ごとに、裁量権と責任の所在を再設定することが必要になる。これこそが真の働き方改革につながる。

著者 鯨井 康志

岡村製作所 オフィス研究所 WORK MILL fellow 大学で建築を専攻し、1980年に岡村製作所に入社。以降一貫して働く環境のあり方はいかにあるべきかを研究し、それを構築するための方法論やツールを開発する業務に従事。 オフィスというきわめて学際的な対象を扱うために、常に広範囲な知見を積極的に獲得するよう30年以上努めている。

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帯
ロフトワーク 代表取締役 林 千晶

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.2 2分
第1話 「オフィス」から「ワークプレイス」へ p.13 6分
第2話 「効率」から「創造」へ p.27 6分
第3話 「みんなにひとつ」から「ひとりにふたつ」へ p.41 7分
第4話 「指定席」から「自由席」へ p.57 7分
第5話 「座りなさい」から「立ってなさい」へ p.73 7分
第6話 「多・遠・長」から「少・近・短」へ p.89 6分
第7話 「ピラミッド」から「フラット」へ p.103 7分
第8話 「灰色」から「薔薇色」へ p.119 7分
第9話 「室内」から「地球」へ p.135 7分
第10話 「机上」から「屋上」へ p.151 7分
第11話 「キーホルダー」から「カードホルダー」へ p.167 7分
第12話 「ブラック」から「ホワイト」へ p.183 6分
おわりに p.198 2分

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