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2019/09/10更新

世界で学べ 2030に生き残るために

120分

4P

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初等・中等教育からのグローバル教育のハードル

高等教育に備えて、初等・中等教育からグローバル教育を子供に受けさせるには、日本での選択肢はほぼ3つである。

①インターナショナルスクール(12年制の外国人居住者向け学校)
多くのインターナショナルスクールが入学の条件として、海外の学校に3年通っていた程度の英語力を求めている。安易に入学させると、英語能力の不足が原因で落ちこぼれることになる。学費も通学制で年間200万円以上の学校が多く、保護者の負担は大きい。

②海外ボーディングスクール
イギリスやスイス、アメリカなどにある全寮制の学校。必要となる英語能力はインターナショナルスクールと同等と考えてよい。学費が極めて高く、寮費を含めると年間1千万円以上、安くても600万円かかるため、卒業までには数千万〜億円単位の費用が必要になる。

③国際バカロレア認定校
ジュネーブに本部がある国際バカロレア機構が提供している国際的な教育プログラム。年齢に応じた3段階のプログラムに分かれている。高校レベルに相当するディプロマ・プログラムに沿った授業を毎日、英語で予習復習して、英語ベースで考えなければならない。英語環境で毎日揉まれてきた帰国子女レベルでないと、この学習スタイルはこなせない。

世界のトップレベルの大学に入る方法

トップレベルのグローバル教育を子供に受けさせる上で、まず考慮すべきはアメリカの超難関大学である。これらの入試制度は日本とは全く異なる。評価されるのは7項目。(高校3年間の成績、小論文、推薦状、SATと呼ばれる共通学力テストのスコア、ボランティアやスポーツ、芸術など課外活動の実績、面接、TOEFL iBTのスコア)合格率の低さは驚異的である。

オーストラリアには東大より世界ランキングが上または同等の大学があり、どの大学にも英語能力測定のスコアと高校の成績、SATのスコアの提出だけで受験することができる。アメリカでもオーストラリアでもトップレベルの大学を受験するのに日本式の公式を暗記したり、マークシート問題をひたすら繰り返すような不毛な受験勉強は不要である。

高校を卒業して直接、世界のトップレベルの大学に進学するには、TOEFL iBTスコア80以上かIELTS6.0以上の英語能力があれば、選択できる大学が多くなる。日本にいても1年あれば、このスコアが取れる。高校の成績は、一流難関大学では、5段階評価で4.0以上が目安である。

英語能力と費用面を除けば、超難関大学以外のトップレベルの大学に入学することは比較的簡単である。この合格基準を満たせない場合でも、ファウンデーションコースと呼ばれる大学進学準備コースを終了することで、無条件で希望の大学に進学できる方法がある。