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2012/12/21更新

人はお金だけでは動かない―経済学で学ぶビジネスと人生

286分

4P

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人は合理的な生き物ではないのです

行動経済学をベースに、幸福や労働、金融、スポーツ、経営といった様々な分野を語っている。世の中の仕組みが、よくわかります。


■人間は合理的ではない
昔ながらの経済学は、人をエコノミック・アニマルと捉える前提に根ざしている。私たちは、常に合理的で利己的な行動をとり、自己の利益をかたくなに追求することになっている。道徳上の配慮、良心の呵責、公正の意識とは全く無縁で、他人より優位に立つチャンスがあればすかさず飛びつくとする。

しかし、ここ数年、経済学者は、実生活での人の行動が経済モデルで前提とされていたほど利己的でも合理的でもないことを明らかにしている。

全般的に見て、人は自分の立場が他人と比べてどう変わるかを気にかける傾向がある。自己の絶対的な立場だけに集中するようなことはない。人間行動の黄金律の一つは、似たもので似たように報いるということ。大半の人は互恵性にもとづいて行動する。例え自分が損をすることになっても、公正な行動には報奨を与え、不公正な行動には罰を与えるのだ。

いかに公正に行動するかは、私たちがどんな制度の枠組みの中で動いているかだ。極めて競争の激しい環境では、協力を重視する環境にいる場合よりも利己的になる。

超短要約

■幸福とは何か
シカゴ大学のノーベル賞受賞者ゲーリー・ベッカーと共著者のルイス・ラヨは次のように主張している。

自然は、なんであれ生存と生殖を促進するものによって満足感を得る個体だけを選択し生き残らせた。この観点からすると、幸福は人間の活動の究極の目的などではなく、人間を駆り立てて人生という回し車の中で走り続けさせるための自然の策略ということになる。言い換えれば、自然は幸福の度合いなど眼中になく、その成果、すなわち進化の適応度だけに関心があるということだ。

但し、自然が乗り越えなければならない問題が一つある。幸福を感じる人間の能力には限界がある。豊かになればなるほどどこまでも幸せになるとしたら、私たちはすぐに幸福の上限に達してしまうだろう。そうなれば、幸福感は効果的なインセンティブではなくなる。努力する気持ちなどもはや起こらなくなってしまう。そこでリセットする仕組みが必要になるわけだ。

だからこそ、周りの人より多くを成し遂げたり、昨日以上に何かを成し遂げたりした時にだけ幸せを感じるように自然選択が働くのだ。

さらに自然は、こんなふうに願望が次第に増大していく事を、当の人類にはあまり意識させないようにしている。そのために私たちは状況をよりよくするために確実に努力し続けることになる。

著者 オラフ・シュトルベック

1974年生まれ。ジャーナリスト ケルン大学で経済学を学ぶとともに、ケルン・ジャーナリズム専門学校でジャーナリズムを学ぶ。卒業後『ハンデルスブラット』紙に入社し、経済担当編集者として経済やe‐ビジネスに関する記事を担当。 2009年からは拠点をロンドンへ移し、複数の経済紙の国際通信員として、最新の経済研究の動向について書いている。

著者 ノルベルト・ヘーリング

1963年生まれ。ジャーナリスト ドイツのコメルツ銀行で経済アナリストを勤めたのち、『ハンデルスブラット』紙をはじめ複数の経済紙に経済、金融政策、金融市場に関する記事を書いている。 2011年に設立されたワールド・エコノミクス・アソシエーション(世界経済学協会)の共同創設者であり、同協会の『ワールド・エコノミック・レビュー』誌の編集者も務めている 。

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エコノミスト 2012年 10/30号 [雑誌] エコノミスト 2012年 10/30号 [雑誌]
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日本経済新聞 日本経済新聞
三菱総合研究所 主席研究員 後藤 康雄

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
第1章 人間――エコノミック・アニマルか? p.12 14分
第2章 幸福の追求 p.31 14分
第3章 労働市場の謎 p.50 18分
第4章 忘れさられつつある小さな違い p.75 12分
第5章 すべては文化次第 p.92 9分
第6章 はかりとものさしの経済学 p.104 9分
第7章 グローバル化の論理 p.116 15分
第8章 金融市場――とことん効率的なのか、まるででたらめなのか p.137 16分
第9章 サブプライムの不意打ち――金融危機の構造 p.159 16分
第10章 経営者も人の子 p.181 19分
第11章 売り買いの高度な芸術 p.207 15分
第12章 スポーツ選手をモルモットに――なぜ経済学者はスポーツが好きなのか p.228 12分
第13章 市場経済の暗がりで p.245 15分
第14章 最後の警告 p.265 12分

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