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2012/12/13更新

中国を変えた最強メディア 微博(ウェイボー)の衝撃

129分

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中国版twitter『微博』とはいかなるものか?

中国最強のメディア「微博」の現在を紹介している解説書。
中国社会の「今」がよくわかります。


■微博は「中国版ツイッター」ではない
「微博」とは、ブログを意味する中国語の「博客(ボーカー)」とマイクロの意味を持つ「微(ウェイ)」を合わせて作られた言葉であり、つまりマイクロブログの事である。ユーザーは、ツイッターと同様、140文字以内の文字情報を発信する事ができる。こうした点から「中国版ツイッター」と紹介される微博だが、これはかなり大雑把な言い方である。微博とツイッターには以下の違いがある。

・同じ140文字でも、中国語で伝えられる情報量はずっと多い
・自分のアカウントページに音楽や動画、写真などをアップロードし共有できる
・リツイート「転発」に加え、フェイスブックのようなコメント機能「評論」がある

微博は「ツイッターとフェイスブックのいいとこ取り」と言っても過言ではない。リツイートによって情報が流れていくツイッターと違い、微博は一つのトピックについて、ユーザー同士が自由闊達な意見交換を行い、さらに世論が形成される場所という役割を得ている。

微博がユーザーから重要視されているのは、「ソーシャル性」よりも「メディア性」である。言論統制が敷かれている中国で、リアルな情報を伝えられるメディアは他に存在しない。

超短要約

■微博の描く中国の未来
それが事件や事故についての意見であれ、好きな商品の感想であれ、微博には中国人の「本音」が溢れている。そして、それはただの日常を書き込むためのメディアではない。新浪の曹国偉CEOによれば、平常時においても、政治・社会問題に関する書き込みが全体の約23%を占めるという。微博は、時に官僚の汚職を白日の下にさらし、時に当局がひた隠しにする真実を暴き出してきた。そんな微博には、中国の国家体制を変える原動力となるのではという期待も寄せられている。

しかし、微博上に寄せられる中国の民衆からの書き込みを見ると、民主化を求めるような内容のものはさほど多くない。中国で革命が起こるのは、歴史を振り返ってみても経済が停滞している時だ。しかし、今は生活水準が日増しに上がっており、多くの人は楽観的である。革命で政府を打倒して得をすると考える人は、それほど多くないはずだ。

それよりも、人々が求めているのは行政改革だ。微博上で民衆の批判の対象と言えば、環境問題や地方官僚の汚職、公共サービスなどに関する比較的身近な問題が多い。共産党による長期間の「洗脳」宣伝のせいで、多くの人々は選挙のような「民主行為」にはむしろ警戒感が強い。

しかし、だからといって微博に政治的な影響力がない訳ではない。微博が持つ「権力の監視」という機能は、中国をすでに変えたと言っても過言ではない。つまり、政府官僚の腐敗、悪事などが微博でバレたら、すぐに大きな世論が巻き起こり、失脚につながる可能性が高くなった。

今では微博の監視機能は、行政サービスの改善や腐敗の抑止に確実に役立っている。しかし、革命と呼べるほどの急進的でドラマティックな変化をもたらすものではない。

民主化の議論には、ある国の民主化度はその国の広場でどの程度の活動が許されているかを見れば分かるという説があるが、中国の場合、ネットの自由度がすなわち中国のリアル社会の自由度と言っていい。今の中国ではネットを通じて、国内外の社会問題についてすぐ知ることができる。

微博という自由な議論の場で今、中国で初めて世論というものが醸成され始めている。この事は将来、中国の民主化が達成され、一般の人々が政治参加するようになってから大きな意味を果たす事になるだろう。

著者 李小牧

1960年生まれ。作家、レストランプロデューサー バレエダンサー、文芸紙記者、貿易会社員などを経て、1988年にデザインを学ぶ私費留学生として来日。東京モード学園でファッションの勉強をする傍ら、中国のファッション誌『時装』の東京特派員や在日中国人向け新聞『僑報』の発行人を務めた。 来日したその日に訪れた新宿・歌舞伎町に魅せられ、「歌舞伎町案内人」として活動し始める。2002年のデビュー作『歌舞伎町案内人』はベストセラーとなった。レストラン「湖南菜館」プロデューサーとしても活躍。週刊誌「ニューズウィーク日本版」や香港の「明報」紙などに連載を持つ 。

著者 蔡成平

1984年生まれ。中国新浪財経(Sina Finance)日本駐在記者 中国新浪財経日本駐在記者であり、早稲田大学大学院生。2011年12月には中国で単著『柳井正与衣(柳井正とユニクロ)』(浙江人民出版社)刊行。中国の「南方週末」、ファイナンシャルタイムズ中国語版などの特約ライターも務める。

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帯
ジャーナリスト 津田 大介
tokuriki.com tokuriki.com
徳力 基彦
エコノミスト 2013年 3/5号 [雑誌] エコノミスト 2013年 3/5号 [雑誌]

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
前言 p.9 4分
第1章 微博とはいったい何か――中国最強のメディアへ p.17 28分
第2章 中国の「今」は微博にあり――微博の社会的影響力 p.67 20分
第3章 微博マーケティングの可能性――微博の経済的影響力 p.103 17分
第4章 微博の描く中国の未来――微博の政治的影響力 p.133 22分
後言 p.172 4分

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