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2012/12/13更新

中国を変えた最強メディア 微博(ウェイボー)の衝撃

129分

4P

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微博の概要

微博はSNSの一形態を指す総称であり、複数の企業によって運営されている。代表的なのは、中国の4大ポータルサイトが運営する「新浪微博」「騰訊微博」「捜狐微博」「網易微博」である。中でも新浪は中国最大手のポータルサイトであり、新浪微博には知識人も多い。最近は、中国の政府機関が続々とアカウントを開設しており、影響力の大きさがわかる。

アクティブユーザーのシェアは新浪微博が57%、騰訊微博が21%、残り22%を2社が分け合う。全微博のユーザー数は、4億人とも言われている。微博ユーザーは、若者層の比重が高く、さらに高学歴な傾向にある。

本音を語れるメディア

微博がここまで受け入れられたのは、ツイッターやフェイスブックが中国で利用できない事情に加え、当局がネット上の書き込みを削除するといった事が日常茶飯事の中、比較的学歴の高い若者が、自由闊達な議論の場に飢えていたというのが理由である。

かつて、微博の元祖とも言える「飯否」は、2009年前半までに100万人のユーザーを獲得した。しかし、同年7月に発生した新疆ウイグル自治区の暴動の時、当局により何の前触れもなく閉鎖された。こうして忘れ去られるかと思われた微博だったが、同年11月、オバマ大統領が上海で500人の学生と懇親会を行った時に、ツイッターに言及した事で、一般市民の間で大きな話題となる。世界中で当たり前のように使われているツイッターが、当局によって密かに禁止されている事を知った多くの人が、ネット上の言論の自由を求めた。

ここで2009年8月にサービスを開始したばかりの新浪微博が注目されることになった。最大手ポータルサイトの新浪は、当局の意向に反しない形のサービスを開発していたのだ。当局はツイッターやフェイスブックへのアクセス遮断は続ける一方、ガス抜きとして新浪微博は認めるという「取引」を行うことにした。これが、現在でも微博での言論に比較的自由が認められている大きな要因になっている。

しかし、微博はユーザーからの書き込みに対して検閲が全く行われていない訳ではない。公安部によるネット検閲の他、微博の各運営会社の内部にも「検閲部隊」がおり、当局からのプレッシャーを受けている。

ただ、短文投稿サイトである事の特性上、注目を集める書き込みは、あっという間に転送が繰り返されてしまう。微博の転発(リツイート)機能こそ、当局のネット検閲に対抗するための人民に与えられた「武器」となっている。

「中国新聞週刊」は、フォロワー1万人の微博アカウントには雑誌並みの影響力があり、フォロワー10万人だと地方紙、100万人だと全国紙、1000万人だとテレビに匹敵する影響力があると比較した。微博は、今後中国で最も影響力のあるメディアとなっていく事は間違いない。