後継者に問題を抱える会社は、日本に180万社ある。ゼロから起業するよりも、既存の会社をリノベーションさせて起業する方が効率的であるとし、リノベーション起業の方法を提案する。


■会社もリノベーションできる
社長の高齢化は進んでいるのに後継者はいない。さらに、自社を維持していくための稼ぎもない。このままいくと潰れてしまう、そんな会社がちまたに溢れている。

しかし、会社の中には、長年の積み重ねでできた信頼や技術、ネットワークなどがある。例え、どんなに借金が積み上がっていようが、このようなものの価値までなくなる訳ではない。

借金などの負の部分は整理して、今あるいいものをもう一度活かせる状態を作る。現代の世の中に合わせたビジネスモデルを作り直す取り組みが、リノベーション起業である。

後継者がいなかったり、ビジネスモデルが老朽化してしまったりしている会社をリノベーションして、その会社の「ビジネスの素」を生かし、自分の会社に作り直す事ができる。

著者 奥村聡

1975年生まれ。ビジネスバトンプロデューサー・司法書士 23歳で祖父の会社の倒産に直面。2009年より、引き継ぎコンサルタント業務開始。後継者不在や社長の死亡、財務状況の悪化など「存続の危機」にある中小企業300社以上を支援。