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2014/09/17更新

広告なのにシェアされるコンテンツマーケティング入門

112分

2P

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ネットで広告を話題にする方法

LINEの広告事業部のプロデューサーが、ネットでシェアされる広告コンテンツの作り方を解説している本です。企業からの一方的な広告が見られなくなってきた昨今、いかにネット上で広告を話題にさせるかという手法が紹介されています。


■広告を見てもらうにはどうすればいいのか?
インターネットの登場以降、世に流通する情報量が爆発的に増え、その結果、広告を見てもらうのが難しくなっていると言われる。YouTube等のネット動画広告にはそもそもスキップ機能があり、ユーザー側に選択権がある。さらには、今や企業からのEメールの90%は開封すらされておらず、開封率は年々下がっているという調査結果も出ている。

広告を見てもらうには「広告なのに面白い」「広告なのにシェアしたくなる」など、広告とコンテンツを融合させるべきである。ユーザーに主導権があるネットでは、従来のメディアのようにコンテンツと広告が分かれていると、広告はスキップされるか無視されてしまう。そのため、コンテンツと広告を一体化して楽しんでもらい、その代わりに拡散してもらった方が自然である。

超短要約

■コンテンツ制作の方法
コンテンツを作る際、最大のネックとなるのが、企画を考えること以上に、実制作の部分である。ユーザーに楽しんでもらえるコンテンツを作ると言っても、従来の雑誌やテレビのコンテンツの作り方では、手間とコストがかかりすぎ、多くの場合、ネットメディアではペイできない。もっとシンプルな方法が必要である。

さらに単にローコスト化を図るだけでなく、広告コンテンツにSNS上での拡散性を持たせれば、広告商品としての価値を高める事ができる。工数とコストを抑えるため、基本は写真を多用した絵本のような形式(フォト紙芝居)で作る事が多いが、アクションシーンのような動きで表現した方が良い部分は動画で作成する。ただ、ネットで動画は、見てもらうハードルが写真より高いため、アニメGIFを多用し、自然と目に入るようにする。

ネットコンテンツ制作の基本は「時短」である。伝えたい内容ごとに、最も短い時間で伝えられる表現手段(テキスト、写真、アニメGIF、イラスト、動画、音楽など)をその都度選び、1つの記事の中で組み合わせて提供する事で、多くの情報を短い時間で圧縮して伝える。

さらに同じ予算をかけるにしても、巨大なコンテンツを1つだけ作るより、小さくても大量に連載できる広告コンテンツを多く作った方が、ソーシャルメディアでシェアされる事を目指す場合には、特に有効である。コンテンツがウケるか、スベるかには野球の打率のような要素があり、毎回必ず打てる訳ではないので、より多く打席に立った方が、打率が安定するからである。

■広告なのにシェアされるコンテンツとは
どんなに「記事風」を装った広告を作っても、ネットではユーザーがダマされたと感じて炎上する恐れがある。真に楽しんでもらえるコンテンツを作らない限り、シェアされないし、多くの「ブランドストーリー」は、読者からすれば楽しくない、興味のないものである。

扱う企業や商品は、あくまで客観的な第三者目線で語るか、むしろ冷酷に扱った方がユーザーからは信頼される。

著者 谷口マサト

1972年生まれ。LINE 広告事業部 チーフプロデューサー 大学卒業後、空手修行のため渡米、主にヌンチャクを学ぶ。空手のテキサス州大会と柔術の大会で優勝した後、帰国するもヌンチャクでは食えず、1996年にいち早くネット業界に入る。制作会社を経て外資系のIT系コンサル会社へ。当時日本で数少ないIA(情報設計)の専門家として、大手コマースサイトのリニューアルを多数担当後、ライブドアへ。 現在はLINEにて、企業とのタイアップ広告企画を担当する。一方で、運営する個人サイト「chakuwiki/借力」は累計4億2千万PVでベストブログ・オブ・イヤー賞(エンタメ部門)など受賞多数。 サイトから発展した『バカ日本地図』などの書籍を宝島社などから6冊出版している。

この本を推薦しているメディア・人物

帯
慶應義塾大学 政策・メディア研究科 特別招聘教授 夏野 剛

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
第1章 広告“枠"買いから、広告コンテンツ"買いへ p.5 12分
第2章 メディアの変化とコンテンツの変化 p.25 11分
第3章 ネット文脈に合ったコンテンツの形 p.43 8分
第4章 広告なのにシェアされるコンテンツ p.57 10分
第5章 コンテンツ作りの実践論 p.73 21分
第6章 [対談]メディアと広告、コンテンツの未来 p.107 15分
第7章 ローコストで大量生産に向けた取り組み p.131 5分

この本に影響を与えている書籍(参考文献、引用等から)

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